最高気温が30度を超えるなど、そろそろ熱中症対策が必要な時期が近づいてきています。
第一三共ヘルスケア株式会社は、全国20~60代の男女を対象に「通勤時の熱中症対策に関する意識調査」を実施しました。
半数以上は、自分自身が熱中症になる危険性を感じていない
この調査に応じた632人に、自分自身が熱中症になる危険性をどの程度感じているかを聞くと、54.4%が「感じていない」と回答。熱中症への意識はさほど高くないことがわかります。
通勤時に屋内外を出入りするとき、エアコンが効いた場所との寒暖差に不快感を感じたと答えている人は、125人に及んだといいます。
また、移動中に感じた寒暖差が、仕事のパフォーマンスに影響を及ぼしたかをたずねた設問では、44.0%が「仕事のパフォーマンスが60%未満に低下した」と回答しているそうです。
また、自分自身が熱中症になる危険性をどの程度感じているかを聞くと、54.4%が「感じていない」と回答。熱中症への意識はさほど高くないことがわかります。
通勤時の熱中症対策は?
通勤時に熱中症になった(またはなりそうになった)自覚がある人には、どの程度の症状があったのでしょうか。
「不快だと感じるほどの症状(44.1%)」「集中力低下などの支障をきたす症状(42.8%)」という回答が並びます。
比較的自覚しにくく、対策を怠ってしまうような症状レベルの人が多いようです。重症化させないための正しい対策を身につける必要がありそうです。
夏場のライフスタイルについても質問しました。66.0%が、夏場は他の季節と比べて「よく眠れない」と回答。睡眠は熱中症対策に重要ですが、十分に眠れていない人が多いようです。
また、44.8%が1カ月のうち発汗を伴う運動を「行っていない」と回答。日頃から運動や身体のケアを十分に行えていないことが判明しました。
国立環境研究所の岡和孝先生は、調査結果を受けて「通勤時、本人も気づかないうちにかくれ熱中症になる可能性がある」とコメント。
熱中症対策には、運動や入浴といった「体を暑さに慣らす“暑熱順化”が重要」といいます。夏本番を控え、今のうちから対策することが必要そうです。
調査概要
第一三共ヘルスケア「通勤時の熱中症対策に関する意識調査」
実施時期:2024年5月7日(火)~8日(水)
調査対象:全国20~60代の男女632人(性年代別均等割付)
調査方法:インターネット調査
調査委託先:株式会社ジャストシステム
※図の構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合があります。
<参照>
<通勤時の熱中症対策に関する意識調査>2024年の夏は暑熱順化が進まないことによる“通勤時かくれ熱中症”にご注意!
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