宅配ピザ店でよく見かける「お持ち帰り半額」。もはや正規の値段で購入するのはもったいないとすら感じる気もします。
全国53店舗で宅配ピザ「ピザポケット」を運営するポケットフーズ株式会社は、価格とサイズの見直しを行い、6月11日(月)に価格改定を行いました。
半額廃止の背景
同社では、2022年ごろからの原材料の値上がりにより、商品の値上げをしてきたといいます。
その結果、利用客からも「高くなった」との声が増加し、「ピザポケ離れ」や売上低下を招いてたそうです。
とくに少しでも安く感じてもらうために、同社が他社と同様に行ってきたという「お持ち帰り半額」キャンペーンは、「言い換えると『宅配はお持ち帰りの2倍価格』ということ」になり、「宅配業界にも関わらず、宅配を利用するお客様に対し不本意な金額設定を行ってしまいました」といいます。
持ち帰りは一律300円引きに
全体の価格を見直し、新商品・クォーター・特別価格品をのぞくオリジナルピザの通常価格帯はClass1~3の3つに分類。
お持ち帰りは配送費がかからないため、ピザ1枚につき300円引きの価格とすることで、わかりやすい価格表示に変更したとのこと。
価格3割引きの裏側
この価格を実現するためには、原価を抑えることが必須となり、「味を取るか、サイズを取るか」をポケットフーズ社内で協議した結果、味を落とすことだけは絶対にしてはならないとサイズ見直しをおこなうこととなったそうです。
その結果、ピザの全サイズの直径をマイナス2cmにし、面積を6~10%小さくすることで、価格を平均30%下げることに成功したといいます。
Class1に属する「メガ盛チーズのトマトピザ」Mサイズ(画像)を宅配注文する場合、これまでと比較して1,380円安くなるそうです。
<参照>
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