買い物中に「蛍の光(別れのワルツ)」を聞くと、そろそろ閉店すると感じて急がなければと思う人は多いでしょう。しかし、それが分からない人も増えてきたようです。
そこで、DAISOの国内全直営店を含めた約2,900店舗で閉店間際を知らせる新たな曲「Good Day ~閉店の音楽~」を放送する取り組みが6月11日(火)から始まりました。
実施の背景とは?
これまで店舗では、閉店時間を知らせる音楽として「蛍の光(別れのワルツ)」が広く使われてきました。
しかし、海外からの顧客の増加や、同社のスタッフの間でも“「蛍の光」=閉店”というイメージが結び付きづらいという人が増えていることから、顧客への「閉店のお声がけ」がしづらいといった状況が見受けられているそうです。
そこで、株式会社U-NEXT HOLDINGSのグループ会社である株式会社USENと株式会社大創産業が早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所とともに、顧客に閉店を知らせつつ、気持ちよく退店を促す新しい閉店音楽の制作を目的とした共同研究を行いました。
「Good Day ~閉店の音楽~」とは
この曲は、早稲田大学マーケティング・コミュニケーション研究所と行った共同研究により得られた閉店のイメージを持つ音楽の特徴に基づき、株式会社USENが制作したオリジナル曲だといいます。
離れた地からふるさとを懐かしく思うような「郷愁感」をキーワードに、小編成のオーケストラでゆったりとした曲調に仕上げているとのこと。
株式会社USENの音楽配信サービス「USEN MUSIC」のBGM専用チャンネルから、DAISO以外の店舗でも一部の契約内容を除き、利用ができるそうです。
個人のスマートフォンでは聞けないの?
「どんな音楽なのか聞いてみたい!」と思い、Spotifyなどで楽曲を検索した人もいるのではないでしょうか?
「Good Day ~閉店の音楽~」は、「USEN MUSIC」が所有する店舗向けのBGMでUSENが著作権などを持っているそうです。そのため、「USEN MUSIC」と契約していない店舗や個人が使用することはできず、SpotifyやApple musicなどの個人向け音楽アプリで配信される予定はないとのこと。
ちなみに、飲食店や小売店などの事業所でSpotifyやApple musicのような個人向けストリーミングサービスが配信する楽曲をBGMとして商用利用することは各サービスの利用規約に違反する行為となります。
<参照>
「蛍の光」=閉店が伝わらない!?“再来店意向”を高める「新しい閉店音楽」 早稲田大学・大創産業・USEN共同研究、DAISO国内直営全店で6/11より配信開始|株式会社大創産業
店舗向けBGMで顧客満足度を向上! BGMの選び方も徹底解説|USEN
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