HOMEビジネス ホワイト企業に勤めているけれど……キャリアと転職をめぐる本音からうかぶ「ゆるブラック企業」とは?【アデコ株式会社調べ】

ホワイト企業に勤めているけれど……キャリアと転職をめぐる本音からうかぶ「ゆるブラック企業」とは?【アデコ株式会社調べ】

丘田麻美子

2024/06/19(最終更新日:2024/06/19)


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60の国と地域で人材派遣やアウトソーシング事業などを展開するアデコ株式会社は、日本全国の20~30代の会社員および公務員・団体職員1,000人を対象にアンケートを実施。

キャリア形成や転職についての本音を調べていくなかで、「働きやすく居心地は良いが、仕事のやりがいや成長を感じられず、スキルアップやキャリアアップも難しい職場」を「ゆるブラック」と定義しています。

約7割が現在の勤務先を「ホワイト企業」と回答

現在の勤務先についてホワイト企業かブラック企業か質問したところ、回答者1,000人中689人が「少なくともブラック企業ではない」と考えていることがわかりました。

ポジティブな評価の一方で4割がキャリア形成に不安

自身の勤務先がホワイト企業だと回答した689人に、その職場が「ゆるブラック」にあたるかをたずねると、約4割(278人)が「そう思う」と回答。キャリアアップやスキルアップの面で難しさを感じている人が少なくないようです。

「ゆるブラック」と回答した内の4割が転職を検討

自身が「ゆるブラック」に勤務していると考えている回答者は、転職についてどう考えているのでしょうか。

この調査で、職場が「ゆるブラック」だと回答した人の約4割が1年以内の転職を検討しているという結果に。10.1%が「すでに転職活動をしている」、 27.3%が「1年以内に転職しようと考えているが、まだ活動はしていない」 と答えています。

転職を検討している回答者は、働きがいを求めたり、キャリアを形成したりすることを大切にしていると考えられます。

この調査を行ったアデコ株式会社の籾山直威さんによると、働き方に対する意識は世代間で違いがあり、若い世代ほど公私のワークライフバランスを重視する傾向があるといわれるが、働きやすさやワークライフバランスの取りやすさだけでは、若手を組織に留めるには不十分だという見解を示しています。

さらに、企業は社内で成長の機会を提供し、スキルアップを含めたキャリア形成をサポートする必要があると述べています。

調査概要

調査対象:20代と30代の会社員(正社員、派遣社員、契約社員・嘱託社員)、公務員・団体職員
調査人数:1,000人(各年代男女250人ずつ)
実施時期:2023年12月27日(水)~28日(木)
調査実施会社:楽天インサイト株式会社

※Adecco Group Japan調べ
※調査の回答結果はすべて小数点第2位を四捨五入して算出したパーセント表示のため、数値の合計が100%にならない場合がある

 

<参照>
20代と30代の会社員および公務員・団体職員1,000人を対象にした「ゆるブラック」に関する調査:現在の勤務先がホワイト企業だと考えている若手の4割以上が、勤務先は「ゆるブラック」だと考えている

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