教育事業をメインに、人材や介護、ITなど多岐にわたって事業を展開するヒューマンホールディングス株式会社は、Z世代の仕事観や人生設計について調査することを目的に、「仕事観と自分らしさに関する調査」を実施。
企業や団体に勤める20~28歳の男女1,000人の回答から、Z世代の考え方と仕事観が見えてきました。
公私の充実を重要視
「自分らしく働くとは、どのように働くことですか」という質問に対して、特に多かった回答は「ワークライフバランスを保ちながら働く(17.6%)」と「仕事とプライベートをきっちり分ける(13.9%)」の回答でした。
仕事やキャリアをはじめ、環境意識や多様性などのさまざまな価値観がアップデートされるなかで、公私ともにバランスが取れた生活を送ることを望み、重要視する人が多いようです。
また、「職場に導入してほしい、またはすでに導入済みで今後も維持してほしい働き方に関する制度」については(複数回答可)、「週休3日」が40.9%で1位。次いで「副業・兼業の許可(26.7%)」「フレックスタイム(26.4%)」という結果となりました。
先の質問に続き、公私ともに充実させたい意向が強いことが読み取れます。
給与が低い!
仕事におけるストレス要因となっているものを複数回答可で聞くと、「給与」と答えた人が36.3%となり、他の回答を10%以上引き離して最も多い結果に。物価高騰や円安、実質賃金のマイナスも続いているなかで、十分に給与がもらえないことへの不満が募っているようです。
そのほかの回答としては、「社風・職場の雰囲気(21.0%)」「仕事のミス(20.8%)」「仕事量(19.2%)」などが挙げられています。
将来の目標年収は?
給与への不満を上げる人が多いZ世代に対して、将来の目標年収も聞いたところ、男女ともに「400万円~500万円」と答えた人が最多で、女性が18.8%、男性が14.6%となりました。そこから、わずかに下がって「500〜600万円(女性18.4%、男性14.4%)」が続いています。
昨年、国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査(※)」によると、給与所得者の平均給与は458万円となっており、この前後を目標としている人が多いようです。仕事もプライベートも両立させるとなると、平均値が現実的に手が届く目標であると考えているのかもしれません。
また、800万円以上になると、男性が女性を上回る結果となっています。2022年の平均給与は男性が563万円、女性が314万円と乖離があり、今回の調査でも、そういった背景がうかがえる結果となりました。
調査概要
期間:2024年4月25日(木)~4月26日(金)
対象:全国/会社員(正社員)・公務員・団体職員として勤務する20~28歳男女
回答数:1,000人
方法:インターネット調査
※調査結果の構成比は小数点以下を四捨五入して算出しているため、合計値は必ずしも100%とはならない
※参考:令和4年分 民間給与実態統計調査
<参照>
将来の目標年収は「400~500万円」が最多|Z世代が考える「自分らしい働き方」とは?
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