HOMEビジネス 2人に1人が賞与額を理由に離職 ボーナスと転職の関係について1,342人に調査【マイナビ調べ】

2人に1人が賞与額を理由に離職 ボーナスと転職の関係について1,342人に調査【マイナビ調べ】

ひのあかり

2024/06/17(最終更新日:2024/06/17)


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そろそろ夏のボーナス支給時期。ボーナスが思っていたよりも少ないと、評価されていないと感じてしまう人も多いのではないでしょうか。

株式会社マイナビは、20〜50代の正社員のうち、2024年4月に転職活動を行った人と、今後3カ月で転職活動を行う予定の人1,342人を対象に実施した「2024年夏ボーナスと転職に関する調査」の結果を発表しました。

賞与が少ないことは転職理由になる?

賞与が少ないことを理由に転職をしたことがある人は49.2%で、転職理由となった賞与の平均額は28.3万円でした。

年代別では「1番大きな転職理由だった」の割合が最多なのは20代(35.2%)で、若年層ほど、賞与額の少なさが転職理由になっているようです。

「1番ではないが転職理由だった」と回答した人に1番の転職理由を聞いたところ、「賞与以外の給与(月給)が低かった(17.3%)」が最も多い結果となりました。賞与に限らず、金銭を理由とした転職が多いようです。

前年・今年(予想)と、理想の賞与額についても聞きました。

前年夏の賞与額は平均50.1万円、今年予想している夏の賞与額は平均51.8万円と、前年からさほど大きな変化は見られませんでした。一方、自分の仕事に見合う理想の賞与額は平均94.8万円と、予想と理想には大きな乖離が生じています。

今年の夏ボーナスに「賃上げの機運を感じているか」を聞いたところ、「あまりそう思わない」「そう思わない」の合計は62.2%でした。役職別で見ると、夏ボーナスに賃上げの機運を感じていないという回答がとくに多くみられたのは「役職には就いていない」人(70.2%)となっています。

前年夏の賞与額に納得しているかを聞くと、半数以上は賞与額に納得していないことがわかります。「どちらかといえばそう思う」が最多(31.2%)な一方「あまりそう思わない」「そう思わない」の合計は53.6%でした。

また、直近の自身への評価についても質問。納得していないと答えた「あまりそう思わない」「そう思わない」の合計は57.6%でした。

「賞与への納得感」と「評価への納得感」の相関係数※は0.765となり、強い相関関係がある結果に。賞与への納得感が低い人は、評価への納得感も低い傾向にあるといえそうです。

※2種類のデータ間の関連性(相関関係)の強さを示す指標。「1」に近いほど相関関係は強くなり、一般的に「0.7」以上は「強い相関関係がある」と判断されています。

評価に納得ができた場合、仕事への満足度はどう変化するかを聞くと、「やや高まる」「高まる」との回答は合計55.7%でした。

この調査を担当したマイナビ・キャリアリサーチラボ研究員は、この調査を受けて賞与・評価に納得できることが、従業員のモチベーションと企業へのエンゲージメントを高める鍵となり、今後の定着率向上にもつながっていくのではないかという見解を示しています。

調査概要

2024年夏ボーナスと転職に関する調査
調査期間:2024年5月1日(水)~7日(火)
調査対象:従業員数3名以上の企業に所属している全国の20〜50代の正社員のうち、2024年4月に転職活動を行った人、今後3カ月で転職活動を行う予定の人(3カ月以内に中途入社した人を除く)
調査方法:外部パネルによるインターネット調査
有効回答数:1,342人
調査レポートはこちら

<参照>
マイナビ、「2024年夏ボーナスと転職に関する調査」を発表

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