日本発ショートドラマ配信アプリ「BUMP」が国内で累計100万ダウンロードを達成しました。
ショートドラマ配信アプリとしては初めてとなるといい、同アプリを運営するemole株式会社(以下、emole)は、今後海外にも進出するといいます。
勢いを増すBUMPとは、どのようなアプリなのでしょうか。
ショートドラマ配信アプリ業界の今
現在、新形態のエンターテイメントとしてショートドラマが注目を集めています。
ショートドラマとは、1話あたりの尺が短い1話あたり10分以内のドラマのこと。TikTokやInstagramリール、YouTube Shortsなど縦型動画の発信を主としたプラットフォーム上で、急速に拡大しています。
従来の映画や長編ドラマとは異なり、日常のちょっとしたスキマ時間に楽しめることがポイントです。
BUMPの特長
中国のショートドラマ配信プラットフォームがアメリカを含む国際市場で存在感を発揮するなか、日本発のアプリも台頭してきました。
今回紹介するBUMPは、その代表例。1話あたり3分という超短尺で恋愛、友情、復讐など、さまざまなテーマの作品を多数展開しています。
そんなBUMPの大きな特長として、ユーザーとの距離の近さが挙げられます。たとえば、本編と一緒に撮影の舞台裏も動画として配信することで、出演する“推し”の様子を身近に見られるような工夫がされています。
また、作品の視聴中にお気に入りのシーンを切り取り、SNSでシェアすることも可能です。実際にユーザーが拡散した切り抜き動画がSNSで10億回以上再生されているそうです。
さらには、審査を経たうえで、誰でもBUMPで有料配信することもできます。「プロ彼女の条件」や「不倫ピエロと禁断と果実。」などの作品は、実際に外部の制作者から提供されたものだといいます。
韓国進出を皮切りに世界市場へ
BUMPを運営するemoleは日本国内での成功を踏まえ、海外市場に進出すると発表。その第1歩として5月から韓国版のアプリを立ち上げ、主要作品に韓国語字幕をつけて提供しています。
同社に取材したところ進出先として韓国を選んだ理由は、市場の特性にあることだといいます。
まず、韓国はApp Storeでのエンタメジャンルにおける課金額が高く、デジタルコンテンツに積極的に支出する文化があるといいます。さらに、Webtoonという、スマートフォンでスクロールしながら短時間で読めるデジタルコミックの消費が盛んだそうです。
そこで、短時間でスマートフォン上のコンテンツを楽しむという点で消費形態と似ているショートドラマアプリが韓国での需要にフィットするとemoleは見込みました。
また、韓国マーケットは経済的に魅力があるうえに、競合の参入がかなり少ない地域だったために「初期のトライとしては挑戦しやすい」と考えたことも要因だといいます。
今後、BUMPで韓国での地位を確立する一方、将来的にはアジア圏・北米圏での視聴者拡大を目指していくそうです。
<参照>
ショートドラマ配信アプリで国内“初”の累計100万DL突破のBUMP、さらなるサービス拡大を目指し、5年後に8.7兆円予測の世界市場へ挑戦
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