株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほグループ)は、『空想科学読本』を刊行する空想科学研究所とコラボレーションし、4月25日(木)から金融経済について学べる「空想金融教室プロジェクト」を開始しました。
とっつきにくい投資や金融の話をみんなが知っている昔話や人気コンテンツを用いながら、わかりやすく解説するウェブコンテンツです。
「空想金融教育プロジェクト」とは?
総合金融グループとしてみずほグループが培ってきた金融知見やノウハウと、マンガ・アニメ・ゲームなどの世界を科学的に検証する空想科学研究所の発想力を組み合わせたというこのプロジェクト。
6月10日(月)時点では、『さるかに合戦』『浦島太郎』『桃太郎』『かさじぞう』から、金融に関する知識が学ぶことができます。
「さるかに合戦における、柿のタネとおにぎりの交換のリスクとリターンは?」「桃太郎の鬼退治を事業として考えると、どうなるか」など、子どもから大人まで親しまれているさまざまなお話を「お金」という観点から再構成し、みずほグループの社員が先生として授業形式で教えてくれます。
浦島太郎が資産運用していたら……?
『浦島太郎』は、助けたカメに連れられて竜宮城に行き、3年遊んで帰ってきたら、地上では300年が経っていたという昔話です。授業では、この特別な時間設定を利用し、長期投資やリスク分散について学びます。
浦島太郎が預金したお金は、地上の300年分の利息で莫大に増えることが期待されますが、単に300年間、口座を放置したままでは、銀行の口座が10年で休眠預金となることや「失踪宣告」により浦島太郎は死亡とみなされるリスクがあります。また、ひとつの資産に全額投入することはリスクが高いと考えられます。
現実世界でのリスクを踏まえ、この授業では、浦島太郎は定期的に地上に戻り預金を管理や資産を金(きん)や美術品の分散を行い、最終的に巨額の資産を築くという物語にアレンジ。お金の運用にはリスク分散と長期投資が大事だという教訓を伝えます。
大切な金融の話、みんなからのギモンも大募集中!
筆者も読んでみましたが、みずほグループの社員と空想科学研究所主任研究員の柳田理科雄さんが真剣に物語の設定に入り込み、お金について考えるシュールさがおもしろく、勉強になると感じました。
「金融経済教育」は高等学校での必修化など現代において必要不可欠だとされています。より多くの人がわかりやすく、楽しみながら学ぶことを目指したという本プロジェクト。
みずほ銀行や空想科学研究所に聞いてみたいお金に関する疑問も随時、受け付けているそうです。
<参照>
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