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社会人がゼロから英語を勉強を続ける7つのコツとは?よくあるつまずきと行き詰ったときの対処法も紹介

U-NOTE編集部

2024/06/07(最終更新日:2024/06/07)


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「英語を話せるようになれたらなぁ……」と英語に対して憧れがありつつ、「もう社会人だし、そんなに時間がとれないかも……」「これからそんなに英語を使う機会が多いわけでもないかもしれないから、仕事に直結する他の学習をしたほうがいいかな……」など理由をつけて、英語を話せるようになりたい気持ちをおさえている人も多いのではないでしょうか。

社会人からでも、ゼロからでも、英語の勉強は始められます。勉強を続けていれば、英語を話せるようになる日は来ます。英語を話せるようになりたい気持ちが少しでもある場合は、1日でも早い段階で英語の学習を始めてみるのがおすすめです。

本記事ではゼロから英語の勉強を始める社会人に向けて、勉強のコツや方法、よくあるつまずきを紹介。勉強に行き詰ったときに試してもらいたい3つの方法もお伝えします。

本記事の内容をざっくり説明
  • 社会人がゼロから英語を勉強するときのよくあるつまずきと対処法
  • ゼロから英語をはじめて話せるようになるまで勉強を続けるコツ
  • 英語の勉強に行き詰った社会人に向けた3つのアドバイス

 

社会人がゼロから英語を勉強し、話せるようになるまでにかかる時間

社会人がゼロから英語を話せるようになるまでには、2000時間強の勉強が必要といわれています。毎日2時間勉強する場合、単純計算で1000日、3年はかかる計算です。

ただ、これはあくまで目安であり、実際にかかる時間は目標とする英語力や学習方法によって大きく異なります。

日常会話レベルで話せるようになりたい場合、単語や文法をある程度覚えれば簡単な会話はできるようになるでしょう。ビジネス英語を習得したい場合は難しい単語も覚えなければならず、さらに多くの時間がかかります。

学習方法も重要です。ゼロから独学する場合、自分に合う勉強方法を探したり勉強そのものに慣れたりするまでに時間がかかるでしょう。自分に合うスクールや教材を活用することで、体系的に勉強を進められるようになり、話せるようになるまでにかかる時間を短縮できます。

ただ、独学の方が向いている人、自分らしい方法で楽しみながら勉強したい人もいます。最初からベストな学習方法を探すのではなく、多少時間はかかっても、自分に合う方法を模索しながら少しずつ勉強を進めていくのがおすすめです。

 

社会人がゼロから英語を勉強する3つの価値

英語を勉強することは仕事やプライベートなど、人生のさまざまな場面で役立ちます。英語学習は単なるスキルアップではなく、人生を豊かにする投資といえるでしょう。具体的にどのような価値があるのか、社会人がゼロから英語を勉強する3つのメリットを紹介します。

社会人がゼロから英語を勉強する3つの価値
  • 仕事やコミュニケーションに活かせる
  • 洋書や洋画を原語で楽しめる
  • 日本語にはない思考法が身につく

 

仕事やコミュニケーションに活かせる

グローバル化が進む現代社会では、英語はビジネスシーンで必須のスキルとなりつつあります。英語を話せるようになれば、海外との取引や会議をスムーズに進められる、外国人の同僚や顧客とのコミュニケーションを円滑化できるなど、グローバルなビジネス環境で活躍できるでしょう。

近年では、翻訳機が普及していますが、それでもまだ翻訳機や翻訳者を通さないコミュニケーションができることは差別化になります。

英語の勉強はキャリアアップにもつながります。英語力を活かせる職種に就いたり昇進や役職昇進のチャンスが広がったり、より自由なキャリアプランを描けるようになるでしょう。

 

洋書や洋画を原語で楽しめる

英語力を身につければ、洋書や洋画を原語で楽しめます。日本語訳では表現できない微妙なニュアンスや感情を読み取り、作者の意図やニュアンスをより深く理解できるようになるでしょう。字幕や吹き替えに頼らず作品の世界に没頭し、作品の世界観により深くハマり込めるはずです。

洋画やドラマなどの映像作品なら、俳優の演技やセリフをそのまま楽しめます。作品本来の雰囲気やリズムを味わえるうえ、英語のセリフを聴くことで新しい表現や知識を自然と身につけられます。

多様な表現や文化に触れることで、語彙力や教養を高められるでしょう。

仕事に関係する情報も、日本語に翻訳されていない情報をキャッチアップできることは大きなメリットだといえるでしょう。

 

日本語にはない思考法が身につく

英語を学ぶことは、単に言葉を習得するだけでなく、新たな思考法を身につけることにもつながります。私たちは言語を使って思考するため、文法が異なる英語と日本語では思考のプロセスも異なるのです。

英語ベースの思考法を身に着けることで、論理的な思考力や問題解決能力が向上するでしょう。英語は論理的な言語であるため、英語を学習することで論理的思考力が鍛えられるからです。

英語圏の文化や価値観に触れることで、多様な視点から物事を捉えられるようになり、問題解決に必要な分析力や批判的思考力も向上します。固定観念や思い込みから解放され、柔軟な思考力が養われるでしょう。

 

英語をゼロから勉強する社会人がつまずく3つのポイント

英語をゼロから勉強するのは大変です。実際、学習を始めた多くの人が、途中で挫折してしまいます。社会人がゼロから英語を勉強する際に、特につまずきやすいポイントを3つ紹介します。

英語をゼロから勉強する社会人がつまずく3つのポイント
  • 「勉強しなきゃ」と思いつめ腰が重くなる
  • いきなり難しいことから始めてやる気がなくなる
  • 成果がすぐに出なくて諦めてしまう

 

「勉強しなきゃ」と思いつめ腰が重くなる

英語学習は長期戦であり、短期間で成果が出るものではありません。「勉強しなきゃ」という義務感で始めると、すぐにモチベーションが下がり、挫折してしまう可能性があります。

心理的なプレッシャーが大きくなると、勉強に取り掛かること自体難しくなってしまうでしょう。「勉強が捗らなかったらどうしよう」と不安になり、「今日は疲れているから、明日やった方が効率がいいよね」のような言い訳も思い浮かびやすくなります。

 

いきなり難しいことから始めてやる気がなくなる

英語学習に慣れていない人がいきなり難しい教材や学習方法を選ぶと、挫折してしまう可能性が高くなります。自分のレベルに合わない教材や学習方法を選んでも、勉強はうまく進みません。英語学習への苦手意識が生まれ、やる気がなくなってしまうのです。

社会人には「自分は大人だからできるはずだ」「学生時代に少しは勉強していたし、ゼロから始めるよりはスムーズなはずだ」という自負があります。この自負によりレベルに合わない教材を選んでしまったり、プライドが邪魔して教材や講師のいうことを素直に受け取れなくなってしまったりする人も多いです。

 

成果がすぐに出なくて諦めてしまう

英語学習には時間がかかります。すぐに成果が出なくても、焦らずに継続することが大切です。先述の「大人だからできるはず」「学生の頃に勉強していた」といった自負を捨て、自分のペースで勉強を続けましょう。詳しくは後述しますが、小さな成長を楽しみながら、着実に成長している自分をほめてあげながら勉強することが大切です。

 

ゼロから英語を始める社会人が勉強を続ける7つのコツ

ゼロから英語を始める社会人が勉強を続けるコツを7つ紹介します。これらのコツを意識することで、勉強につまずくことを防ぎ、より効果的に学習を進めていけます。

ゼロから英語を始める社会人が勉強を続ける7つのコツ
  • コツ1.勉強という意識を持たず、子どものように楽しむ
  • コツ2.やらないこと、自分に合う方法を探す・決める
  • コツ3.ごく小さな変化・成長を楽しむ
  • コツ4.手と目が自由になるスキマ時間はテキストで勉強する
  • コツ5.生活や家事をこなしながら耳学する
  • コツ6.日常生活で英語を読んだり聞き取ってみる
  • コツ7.アウトプットを大切にする

 

コツ1.勉強という意識を持たず、子どものように楽しむ

英語学習を継続するためには、勉強という意識を持たず、子どものように楽しむことが重要です。楽しみながら勉強することで英語学習への抵抗感が減り、英語に触れる時間が増えていきます。

誰かに強制されて実施するわけではないので、参考書を準備する必要はありません。

もちろん、参考書に向かって勉強するのが楽しい場合は、参考書で進めても問題ありませんが、英語学習を楽しむためには、ゲームや動画など、楽しみながら学べる方法を探すのもおすすめです。たとえば好きなアーティストの音楽を聴いたり、好きな映画を英語で観たり、アプリゲームを使ってみるのもおすすめです。

 

コツ2.やらないこと、自分に合う方法を探す・決める

英語学習を成功させるためには、「何をやらないか」を決めることが重要です。限られた時間の中で効率的に学習するためには、自分に合わない方法を潔く諦め、自分に合った方法を探しましょう。

たとえば「仕事が忙しいときにはやらない」「帰宅時間が20時以降のときは英語学習はお休みする」など決めておくのもおすすめです。ストレスを貯めずに、継続しやすい方法を見つけましょう。

さまざまな学習方法を試してみて、自分にとってわかりやすい方法や楽しい方法を見つけ、継続できる方法を見極めることで、無理なく英語の勉強を続けられます。

 

コツ3.ごく小さな変化・成長を楽しむ

英語学習は長期戦であり、すぐに成果が出ないことも多いです。私たち人間は変化がない生活を嫌います。勉強しても成果が出なければ、モチベーションはどうしても下がってしまうでしょう。

そこで、小さな変化や成長を楽しむことが大切です。

簡単な英語の文章が読めた、外国人と簡単な会話ができた、“duck”と“dog”の違いを何となく聞き取れたなど、何でも構いません。自分が少しずつ成長していることを、自分で認めてあげるのです。単語をひとつ覚えられただけでも、十分成長したといえるのです。

 

コツ4.手と目が自由になるスキマ時間はテキストやアプリで勉強する

社会人が英語学習を継続するためには、スキマ時間を有効活用することが重要です。通勤時間や待ち時間など、手と目が自由になるスキマ時間は、テキストで英語学習を進めるのに最適です。

自分のペースで読み進められるテキストは、音声や動画よりも集中して勉強できるでしょう。わからない部分をわかるまで読み込んだり、ページを自由に戻ったり進んだりできます。

また、英語学習アプリも短時間の学習におすすめです。

 

コツ5.生活や家事をこなしながら耳学する

机や参考書に向かうことだけが勉強ではありません。生活や家事をこなしながら耳学することで、効率的に英語学習を進められるでしょう。

英語の音楽やPodcastを聴くことで、英語を生活の一部に取り入れられます。英語の発音に耳を慣らしたり、家事や入浴、運転中などに単語を覚えたり、さまざまな耳学の方法があります。

 

コツ6.日常生活で英語を読んだり聞き取ってみる

英語学習を生活の一部に取り入れることで、より効果的に英語力を高められます。日常生活で英語を読んだり聞き取ったりしてみましょう。実際に英語を使ってみることで勉強したことが血肉になり、英語を日常生活に落とし込むことで勉強を習慣化できます。

たとえば電車やバスの車内で流れる英語のアナウンスに耳を傾けてみたり、街中やトイレの貼り紙に書かれた英語を読んでみたりしてみましょう。

このような貼り紙には日本語・英語・中国語などでそれぞれ文章が書いてあります。たとえば「トイレをきれいにつかっていただきありがとうございます」という日本語の下には、「Thank you for keeping the toilet clean.」のような英文があるはずです。日本語部分を隠し、英語で意味を理解してみることで学習に繋がります。

 

コツ7.アウトプットを大切にする

英語学習において、インプット(知識の吸収)とアウトプット(知識の活用)は車の両輪のように重要です。インプットした知識を実際に使ってみることで、覚えた単語や文法をを定着させられます。

先述の「街中やトイレの貼り紙に書かれた英文を読んでみる」という方法も、立派なアウトプットです。ほかにも英語で簡単な文章を書いてみたり、英語の歌を歌ってみたり、ひとりでもアウトプットはできます。

間違いを恐れずに積極的に英語を使うこと、自分のレベルに合った方法でアウトプットすることが大切です。この意味で、ひとりでできるアウトプット方法をいくつか確保しておくことは重要です。

 

ゼロから英語を勉強する社会人におすすめのツール

ゼロから英語を勉強する社会人におすすめのツールは、書籍・動画・アプリの3つです。これらのツールにはそれぞれ強み・弱みがあるので、どれか1つではなく、3つをまんべんなく使うことを意識しましょう。

 

書籍

書籍は英語の基礎固めに最適なツールです。自分のレベルに合った書籍で、身に着けたい知識を体系的に学べます。動画や音声と違って自分のペースでページを進めたり戻ったり、立ち止まったりでき、着実に理解を深めていけます。

入門書や参考書、単語帳などで知識を身に着けたら、問題集で知識の定着度を確認してみましょう。リーディングの勉強用に、『星の王子さま』のような読みやすい物語を英語と日本語で対訳した書籍も出ています。

 

動画

動画はリスニング力やスピーキング力向上に最適なツールです。先述の通り、スキマ時間を使った耳学にも役立ちます。

洋画を英語のまま観てみたり、YouTubeで英語の勉強ができる動画を探してみたり、自分に合う方法で勉強してみましょう。

 

アプリ

忙しい社会人にとって、スキマ時間を有効活用できる英語学習アプリは必須ツールです。

単語、文法、リスニング、スピーキングなど、さまざまな勉強ができるアプリがあります。勉強したい内容や使いやすさ、楽しさなどを軸に、自分に合うアプリを探してみましょう。

 

英語の勉強に行き詰った社会人へ、3つのアドバイス

英語をゼロから勉強するのは簡単ではありません。ここまで紹介してきたコツやツールを使っても、つまずくことはあるでしょう。そこで、英語の勉強に行き詰った社会人に向けて3つのアドバイスを送ります。勉強がうまく進まないとき、挫折しそうなときは、これから紹介する3つの方法を試してみましょう。

英語の勉強に行き詰った社会人へ、3つのアドバイス
  • リーディングの練習には子ども用の絵本もおすすめ
  • 単語や熟語の意味は対訳ではなく、画像や映像の方が覚えやすい
  • リスニングが難しいなら、洋画や英語の配信を流し聴きしてみよう

 

リーディングの練習には子ども用の絵本もおすすめ

英語学習というと、難しい文章を読むことを想像しがちです。しかし、英語学習に行き詰ったときは、子ども用の絵本を読んでみてください。

子ども用の絵本は文章が簡単で理解しやすいです。カラフルなイラストで楽しく学べるうえ、英文が読めなくてもイラストで意味を大まかに理解できます。シンプルなストーリー仕立てで内容が頭に入ってきやすいのもポイントです。

英語に自信がない人にこそ、無理なく読める子ども用の絵本がおすすめです。イラストやストーリーを楽しみながら、書かれていることを何となく理解できたという成功体験を積み重ねることで、英語学習に対するモチベーションを高めることもできます。

 

単語や熟語の意味は対訳ではなく、画像や映像の方が覚えやすい

単語や熟語を覚えるとき、対訳(日本語)で意味を調べるのは一般的です。しかし、対訳で覚えた単語や熟語は、いざ使おうとすると忘れてしまっていること、うまく使えないことに気づきます。

英語を英語のまま理解するのではなく、頭の中で英語を日本語に置き換えて覚えているからです。

そこでおすすめなのが、画像や映像を使って単語や熟語の意味を覚える方法です。画像や映像は、言葉よりも記憶に残りやすいといわれています。

たとえば「dog」という単語を覚える場合、「犬」という日本語ではなく犬の画像や映像を見ることで、その単語が犬を意味するものだと記憶に残りやすくなります。

 

リスニングが難しいなら、洋画や英語の配信を流し聴きしてみよう

リスニングが難しいと感じている場合、洋画や英語の配信を流し聴きすることをおすすめします。流し聴きすることで英語の音声・発音に耳が慣れていきます。英語のリズムや抑揚を自然に学び、リスニング力が向上するでしょう。最初は聞き取れなくても、継続するうちに少しずつ英語が聞き取れるようになってきます。

YouTubeで英語圏の配信者を探し、ライブ配信やアーカイブを常にかけておくのもいいでしょう。ライブ配信は動画よりも再生時間が長く、配信者の素も出やすいので、英語を耳に慣らすには最適です。

ただし、その人・地域固有のスラングや訛りもあることは覚えておきましょう。

英語の流し聴きには賛否両論があり、ある程度の英語力がなければ学習効果が得られないという意見もあります。しかし、「英語に耳を慣らす」という意味では、英語力が低い人にとっても流し聴きは有効です。

 

時間がない社会人でも、ゼロからでも、英語は勉強できる!

本記事のまとめ
  • 社会人が英語を勉強する価値は高い
  • ゼロから勉強をはじめるなら、自分は初心者という意識、素直な気持ちでいよう
  • 英語の勉強は大変だからこそ、小さな成長を自分で認めてあげよう

時間がない社会人にとって、英語学習はハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、今回紹介した方法やコツを活用することで、時間がない社会人でも、ゼロからでも、英語を話せるようになるはずです。

もちろん、ゼロから英語を話せるようになるまでにはたくさんの時間がかかります。くじけそうになることも多いでしょう。しかし、勉強を続けなければ英語を話せる日は来ません。

無理なく続けること、自分の成長を自分で認めてあげることを大切に、まずは勉強を継続すること、習慣化することを心がけましょう。

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