神奈川県小田原市に本社を置くHamee株式会社が運営するリサイクルサービス「ParallelPlastics(パラレルプラスティックス)」で、余剰プラスチックの取引を行う「再生プラスチック取引所」の試験運用が開始されました。
プラスチックは資源として大きな需要がある一方、余剰在庫や端材としてのプラスチックを抱える企業も存在するそうです。ParallelPlasticsは、需要側と供給側をマッチングすることで廃棄されてしまうプラスチックの削減を目指すといいます。
プラスチック材の需要と供給をつなげるEC
プラスチック製品は、粉砕・洗浄することで再資源化して、そこから新しいプラスチック製品を作ることができます。
しかし、プラスチック製品の廃棄や保管に関する情報は公になっていないため、需要側が求める色・素材のプラスチックを探すのはなかなか難しいとのこと。そこで、各企業から出る余剰プラスチック材の売買ができるECサイトを開設したといいます。
色や具体的な種類、どのような目的で製造されたのかなどを記載した出品フォームが用意され、購入希望者は添付の画像を吟味しながら選択できるそうです。
「ランナー」も出品
プラスチック製のパーツを工場で射出成型した際に出る枠(ランナー)も、粉砕された状態でParallelPlasticsに出品されています。このような「どうしても発生してしまう端材」なども、適切に処理すれば新しい製品の原料として活用できます。
なお、ParallelPlasticsではバージンプラスチック(原料から新しく作ったプラスチック)の出品は不可。あくまでもリサイクルプラスチックの利用を目的にしています。
<参照>
リサイクルサービス「ParallelPlastics」 再生プラスチック材の取引を目的とした「再生プラスチック取引所」の試験運用を開始。企業間の需要と供給をつなぎ、プラスチックの有効活用を促進
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