HOMEビジネス テーマは「シングルマザーの貧困と機会創出」こどもの体験格差を減らそうという「エシカルソーシング事業」とは【沖縄市】

テーマは「シングルマザーの貧困と機会創出」こどもの体験格差を減らそうという「エシカルソーシング事業」とは【沖縄市】

丘田麻美子

2024/06/07(最終更新日:2024/06/07)


このエントリーをはてなブックマークに追加

コミュニティーの構築・運営のサポートを行うAYWD株式会社と、沖縄でイベント・プロモーション事業を行うCCC沖縄合同会社が業務提携し、“発注すること”がSDGsに繋がる「エシカルソーシング事業」をスタートしました。

2024年1月に行われた「内閣府新たな沖縄観光サービス創出支援事業・スポーツビジネス研修ツーリズムin沖縄市」において取り上げられたテーマ「シングルマザーの貧困と機会創出」から生まれた事業だといいます。

こどもの体験格差の改善を目指す

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンが2022年に公表した「子どもの『体験格差』実態調査」によると、低所得世帯のこどもの約3人に1人が「学校外の体験がない」という結果が出ています。

とくにひとり親世帯のこどもの体験格差が顕著であり、母子家庭と父子家庭を比較すると、非正規雇用者である母親が多いことが現状だといいます。

雇用格差による給与や待遇面の不足に加え、育児による労働時間の制限、こどもの送迎に伴う時間の問題など、社会構造によりどうしてもこどもの体験格差が埋まらないそうです。

こどもの体験格差を改善するためには、シングルマザーの育児における時間的な課題を解決しながら所得の向上を目指し、地域と連携していかなくてはなりません。

さまざまな企業や組織、店舗と連携していくことで、社会構造の問題を解決していくことを目指して、「エシカルソーシング事業」が生まれたそうです。

発注することがSDGsに繋がる

誕生した「エシカルソーシング事業」は、「発注することがSDGsに繋がる」社会課題解決へ向けた取組みです。

この事業から受けた依頼をうける制作者は、デジタル研修を受け所得向上のためのスキルを本気で身につけたシングルマザーです。

シングルマザーの育児における課題を解決し、SDGsの目標である「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」への達成に近づけようという試みです。

業務を請け負う際には、事業領域のプロがディレクションを務め、全面的にサポートするそうです。納期が守られない・音信不通になるなど業務委託で起きがちなトラブルや2次請けのリスクを避けながら、品質と納期を守った進行をうながします。

また、母親が業務に取り組む間は、スポーツワークショップなどの体験機会をそのこどもたちに提供するそうです。

詳細サイト:https://lp-chance-village.product.aywd.co/

<参照>
沖縄から日本の女性を明るくする!!発注することがSDGsに!新たな社会課題解決の枠組みとして「エシカルソーシング事業」スタート。日本の社会課題解決を目指し沖縄市とスタート

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード