イランの一般社会で長年暮らしてきたという著者が描く、イスラム体制下の庶民のリアルな生存戦略や地下世界をテーマにした新書『イランの地下世界』が株式会社KADOKAWAから出版されました。
イランの統治と国民のリアルな生存戦略に迫る
この書籍は、イスラム共和国支持者が必ずしも敬虔(けいけん)なムスリム(イスラム教徒)だとは限らないといいます。信仰上でも「違法」とされる麻薬や酒の実態を暴きながら、庶民の生存戦略が赤裸々につづられていくそうです。
加えて、著者の実体験に基づいて、棄教者が存在するという現実や、反体制派の国家ビジョンなど、多様な視点からイラン社会をひも解いていくといいます。
さまざまな視点からショッキングな事例を伝える
本書の見出しには「オンライン授業はスカーフに短パンで」「『コーランは神の言葉にあらず』ーーイスラムを棄てる若者たち」「コーランに代わるバイブル」などの刺激的な言葉が並びます。
イランに暮らす庶民が、いかにして厳しい体制下で生き抜いているのかを克明に伝える本書。親日国として知られるイラン国民が、親日感情に隠す本音などから、読者はあらたな視点を得られそうです。
書籍情報
『イランの地下世界』
著者:若宮總(わかみや・さとし)
定価:1,056円(税込)
ISBN:4040824768
判型:新書版
出版元:株式会社KADOKAWA
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著者プロフィール
10代でイランに魅せられ、20代から留学や仕事で長年現地に滞在した経験を持つ。近年はイラン人に向けた日本文化の発信にも力を入れている。イラン・イスラム共和国の検閲システムは国外にも及んでおり、同国の体制に批判的な日本人はすべて諜報機関にマークされる。そのため、体制の暗部を暴露した本書の出版にあたり著者はペンネームの使用を余儀なくされた。
<参照>
『イランの地下世界』(角川新書)たちまち重版! 大統領が急死し、注目を更に集める中東の大国・イラン。日本人がまったく知らない統治の実態と国民のリアルな生存戦略を描き、話題に‼
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