家庭環境や経済的な理由で進学や就学の継続が困難になっている若者を支援する「パルシステム給付型奨学金制度」。
パルシステム生活協同組合と各都県で活動する10の地域生協が支援する「一般財団法人パルシステム若者応援基金」が実施する制度で、資金は利用者であるパルシステムの組合員からの募金でまかなわれています。
学生に対して精神的ケアも行うことも特徴の同制度。このたび、2024年度に新たに23人を対象とした奨学金の給付を開始しました。
返済不要の奨学金
同制度では、対象となった学生に対し、毎月4万円の返済不要の奨学金を給付します。そのため、学生は親に負担をかけず、借金を背負うこともありません。
また、学生が助けを求めることができるように、14の伴走支援団体が生活・進路相談を毎月実施するほか、電話での現状確認などを行い、精神面でのサポートも実施します。
さらに、農業やボランティアなどの社会体験プログラムを通じて学業以外の経験を積む機会も提供されているとのこと。
非組合員も寄付が可能
組合員は、宅配の注文用紙またはインターネットの注文画面に、6桁の商品注文欄に定められた番号を記入することで寄付が可能です。
1口100円から毎月、自動的に引き落としされる「毎月募金」と、現金・ポイントで好きなときに何度でも募金できる「いつでも募金」があります。
また、非組合員や企業からの寄付も口座振込の形で受け付けているとのこと。ただし、この募金は税額控除の対象ではないそうです。
募金は、奨学金のほか、後述する伴走支援を行う団体の活動費としても使用されているそうです。2023年度には5,657万1,315円が寄せられ、累計募金額は1億4,820万6,777円に達したといいます。これまでに、のべ67人の奨学生を支援してきました。
<参照>
パルシステム給付型奨学金 複雑な事情抱える23名へ新たに給付を開始 DV、貧困、家族の介護――“寄り添い型”で学生を応援|パルシステム連合会
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