HOMEインタビュー 「マッチングアプリ疲れは経験するもの」、でもトライする価値って? 自身もマッチングサービスで結婚相手を見つけた「Omiai」「with」運営統括企業のCEOにアプリの上手な使い方・向き合い方を聞いた【後編】

「マッチングアプリ疲れは経験するもの」、でもトライする価値って? 自身もマッチングサービスで結婚相手を見つけた「Omiai」「with」運営統括企業のCEOにアプリの上手な使い方・向き合い方を聞いた【後編】

菓子翔太

2024/05/15(最終更新日:2024/05/24)


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パートナーと出会うため、主な手段の1つとなっているマッチングアプリ。

それでも、使ってみることに抵抗感があったり、どう使えばより良い相手とマッチングできるか分からなかったりする人もいるでしょう。

U-NOTE編集部は、特に利用者数の多いマッチングアプリ「Omiai」「with」を運営統括する株式会社エニトグループ(以下、エニトグループ)の代表取締役グループCEOで、自身もマッチングサービスで結婚相手を見つけたという小野澤香澄氏に、アプリの上手な使い方、向き合い方を聞きました(全2回中2回目)。

前編「出会い系サイトと何が違うの? 「Omiai」「with」運営統括企業のCEOに聞くマッチングアプリ市場のいまと今後【インタビュー前編】

アプリはやってみるべき?

―――「『出会いがない』という友達や知人に、マッチングアプリやってみれば?」と言うと、抵抗感がある人もいるんですが、小野澤さんとしてはどうお考えになりますか?

そうですね。無理やりすすめるのは違うだろうと思っています。本当に必要だなって思ったタイミングで、その人は動くんだろうと思うんです。

一方で、「出会いがない」という言葉の裏には、ご自身がいまいる場所と人間関係にしばられているともいえるなと思っています。

マッチングサービスという手段を使うことによって、今いる場所でも、今ある人間関係の延長にはない、かつ、恋人を探している人と瞬時につながれるというメリットがあります。

そのまま(の環境に)いることも人生の1つの選択肢ですが、そうではなくて、そこを一歩飛び出してみる。もしかしたらあなたと同じ考え方・価値観の人がこの広い世の中にいるかもしれなくて。その人と出会って違う人生を歩む未来もあるはずです。

そこでなにを選択したいかは本当にご自身の気持ち次第ですね。

“マッチングアプリ疲れ”は経験するもの

相手を探すプロセスは、新しいことに挑戦するのと同じく、大変なことがたくさんあるんです。ですので、巷で言われる“婚活疲れ”や“マッチングアプリ疲れ”は、経験するぞと心の準備をすることをお勧めします。

なぜ疲れるかというと、今まで50人ぐらいのコミュニティで生きていたところから、いきなり全く価値観が違う100人と会ってくださいと言われたら、マッチングアプリじゃなくても疲れるじゃないですか。

大学などに入ったときに最初は疲れたことと一緒で、新しいものに挑戦すること自体とにかく疲れるものなんです。

やっていくうちに慣れていって、「自分はこういう人といると心地が良いんだな」とか、「こういう方向で生きていきたいかな」といったことがだんだん分かってくるものなんですね。

個人的には、せっかくインターネットがある環境に生まれたのなら、やってみるのも良いんじゃないかなと思います。ただ、最終的にはご自身の判断するところかなと考えています。

マッチングアプリで成功するには?

ーーー僕自身も、マッチングアプリを利用していたときに、さまざまな価値観の方と会えること自体がすごく楽しくて。ただ、やってみようと思っても、どうやったら良いのかわからない方もたくさんいらっしゃると思うのですが、初心者は、使い方をどう学んでいくと良いのでしょうか。

プロフィールの記入など結構大変だと思うんですけど、まずは複数のサービスを使ってみたらどうかなと思います。

あとは、周りに使っている方がいたら、その人に教えてもらうこともすごくよくて。

というのは、プロフィール写真をアップロードしないと相手とマッチしにくいんですが、「どんな写真が、自分の魅力を一番映しているか」って自分じゃあまり分からないんですよね。周りの人に聞いてみると「この写真良いじゃん」って教えてくれたりするんです。

私も、サービスを使っていたときはアドバイザリー的な立場の子が1人いて、「こっちよりこっちの方が絶対良いって!」とか「髪巻いてあげるからさ」と、すごくいろいろとやってくれてですね(笑)。そのプロセスも含めて楽しかった記憶があって。

お友達と一緒にやるとか、お友達からアドバイスをもらいながらやることができたら、すごくやりやすいだろうと思います。

もし、そういう方がいらっしゃらない場合は、インターネット上でも「どうすると、よりマッチしやすいか」について情報が載っています。弊社もマッチングサービス向けのメディア「賢恋研究所」「コイパス」でノウハウをご提供していますので、活用していただけたらなと思います。

「コイパス」のトップページ

―――始めたは良いものの、なかなかマッチングしない方もいらっしゃると思います。数字として可視化されてしまうと、ちょっと落ち込んでしまいそうなんですが、それでも地道にやっていくことが大事なんでしょうか?

掲載する写真やプロフィールの内容によってマッチするパターンが変わってきます。特に写真に関しては、色々とトライアンドラーンしていただけたらなと思います。

あとは、やってみて気持ちが疲れたなというときには、ちょっと休憩時間をおいてまた始めると、そのときには新しいユーザーさんが集まっているので、前回とは違う環境でスタートできますね。

エニトグループは「恋愛成就のための10か条」も公表しています

―――就職活動でもないので、ちょっと疲れたときは休んだりしながら、自分のペースでやっていくのが良いってことですよね。

おっしゃる通りですね。就職活動じゃないんですよ。特に大切なのは、自分自身を知っていくことだと私は思っていて。自分のことは自分が一番わからないということがよくあるので。

いろんな人と話したり、職業が違う方と会ったりするなかでわかってくることもありますし、お友達に助けを求めることでわかることもあるし。

最終的に「自分は相手いらなかったやん」ってなっても、その先の人生に必要なものを、その時点で手に入れていると私は思っています。

危ないことに巻き込まれる不安も……

ーーーマッチングアプリを通した犯罪なども起きており、不安に思う方もいます。エニトグループさんとしても安全性の確保に向けた施策をとっていますが、ユーザーに対してメッセージがあればお聞かせください。

企業努力として我々がやるべきことと、ユーザーさんにご理解をいただくことの2つの組み合わせが重要だと思っています。

ユーザーさんに意識していただきたいこととしては、たくさんの人がいるところには悪い人が一定量いるんだという前提に立った方が良いということです。それは、マッチングサービスだけではなく、他のソーシャルメディアもそうですし、どんな場所でもそうだと思います。

withとOmiaiでは、ユーザーさんに気を付けていただきたいことをまとめた「セーフティーセンター」がアプリ内にあります。コミュニケーションのマナーやデートに行くときの気を付けポイントを学べますので、ぜひ見てみてください。 

マッチングサービスにトライするかしないかはご自身の判断ですけれども、トライした結果、得られるものはありますし、お友達と一緒にスタートすれば、何かあったときに相談しやすいと思うんですよ。

たとえば、「相手に嫌なコミュニケーションをされた。でも、自分は少し好意を持ってるから我慢しなきゃ」と思っているときも、友達に話したら、「それでも嫌なものは嫌じゃん」って言われて、ハッと気づくこともあると思うんですね。

ご自身がどうしたいかが本当に重要ですが、それが難しい場合は、ご自身が信頼している方に相談して次の一歩が踏み出せるのであれば良いなと思います。

●記事中で紹介したエニトグループが運営する恋愛総合メディアはこちら

恋愛心理学メディア 「賢恋研究所」

コイパス by Omiai

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