会議施設である「紀尾井カンファレンス」(東京ガーデンテラス紀尾井町内・東京都千代田区)で、研修やセミナーなどのイベント開催時に余ったお弁当を近隣の「こども食堂」に届けるという「えがおのはし」を、5月1日(水)から開始しました。
このサービスは、株式会社西武リアルティソリューションズと共同で同施設を運営する日本コンベンションサービス株式会社によるものです。
余ったお弁当を無駄にしない
同社によると、国際会議や大型イベントで参加者のための食事手配が必要となる一方で、出席キャンセルなどによる「食品ロス」が課題となっているそうです。
参加者が予定人数を下回ることや、お弁当の不足を避けようと注文数量自体が多くなりやすいことなど、会議イベントを実施するうえで食品ロスは避けづらい現状がある反面、「イベントで余ったお弁当を、その日食事を必要としている人に届けたい」という思いからこのプロジェクトを企画したといいます。
この「えがおのはし」は、余ったお弁当をその日のうちに「こども食堂」などへ配送。食事を必要とする人に食べてもらうことで、会議・イベントから発生する食品ロスの削減することが狙いです。
じっくりと検証し、順次拡大へ
2023年8月には、カンファレンス施設「紀尾井カンファレンス」にて実証実験を実施。
こども食堂側のニーズ調査や、お弁当会社との調整、食品の安全管理のための保管・輸送プロセスの構築、食品衛生検査など、準備を進めてきたそうです。
参加者からは「子どもたちに対する意義が感じられ、共感できた」「プライベートでも買いたくなるようなお弁当だった」「やさしい味付けで大人も子どもも美味しく食べられる」といった感想が寄せられたといいます。
取扱施設、対象のお弁当、提供先のこども食堂などは、順次拡大を予定しているとのことです。
サービス概要
開始日:2024年5月1日(水)
取扱施設:東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井カンファレンス(2024年5月現在)
詳細ページ:https://conference.tgt-kioicho.jp/new-service/food-waste/
<参照>
イベント開催に伴う食品ロス削減へ。余剰弁当をこども食堂に提供 新サービス「えがおのはし」5月1日スタート
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