求人サイトを運営するIndeed Japan株式会社(以下、Indeed)は、ライドシェアに関する仕事の検索動向を調査し、結果を発表しました。
調査・分析は、同社のデータを活用し、調査・研究機関のIndeed Hiring Labが行いました。
日本でライドシェアが一部解禁
道路運送法第78条では、「自家用車の有償運送禁止」が定められています。
ただ、タクシー不足問題を解消するため、政府は、公共の福祉のため、やむを得ない特定の地域では、タクシー事業者の管理のもとで自家用車や一般ドライバーが有償でサービスを行う「ライドシェア」を2024年4月から可能とすることを決めました。
ライドシェア解禁で検索は29倍に
調査結果によると、Indeedにおけるライドシェアの仕事検索は、ライドシェアの一部地域での解禁が発表された2023年12月20日(水)と比較し、2024年4月9日(火)時点で29倍に上昇したとのこと。
求職者のライドシェア求人に対する関心が急速に高まっているといえます。
副業としての関心を集める「ライドシェアドライバー」
Indeed Hiring Labは、関心を寄せた理由を明らかにしようとライドシェアの求人をクリックした人が検索に用いたキーワードを調査。
すると、「副業」「土日のみ」「スキマ時間」「週1〜2日」といった「副業/スキマ時間関連」のキーワードとセットで検索した人は8.1%に。タクシードライバーの求人の場合には、「副業/スキマ時間関連」のキーワードとの検索はおよそ3.1%、全求人に対象を広げたときでは3.3%となりました。
副業やスキマ時間といった働き方の特徴が、ライドシェアの仕事と親和性が高いと考えられ、そのような働き方を希望する求職者がライドシェア求人へ関心を寄せている傾向があるとみられるそうです。
調査・分析概要
・調査・分析主体:Indeed Japan株式会社
・調査・分析対象期間:2023年9月1日(金)〜2024年4月9日(火)
・調査・分析方法:対象期間において、日本のIndeed上での仕事検索のうち、以下キーワードを含む仕事検索割合を集計
・ライドシェア:ライドシェア、シェアライドを含む
・副業/スキマ時間関連
副業:副業、W(ダブル)ワークを含む
スキマ時間:スキマ、空いた時間、短時間を含む
週1〜2:週1、週2のワードを含む
土日のみ:土日のみ、土日祝のみ、週末のみなどを含む
<参照>
自家用車活用事業の制度を創設し、今後の方針を公表します。|国土交通省
全自交労連 提出資料 交通政策審議会陸上交通分科会 第1回自動車部会
タクシーアプリ「S.RIDE®」、タクシー事業者によるライドシェア対応開始| S.RIDE株式会社
【関連記事】
LINEで配車予約・タクシーの使用状況など ライドシェアに関する記事3選
2024年4月から、一般のドライバーが自分の車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」について、タクシー会社管理のもと、一部の地域や時間帯などに限定して解禁されます。 今回は、いま話題の「ラ...
タクシー配車アプリでおなじみのGO、日本型ライドシェアを支援
タクシー事業者らに向けた配車システム提供などをおこなう企業、GO株式会社(以下、GO)。タクシー配車アプリ「GO」でおなじみです。 ハイヤー・タクシー事業者大手の日本交通株式会社を親会社と...
初乗り料金の上昇・迫るライドシェアの一部解禁――。 いま、タクシーを使っている人はどのくらいいる?【ナビット調べ】
人手不足や燃料費高騰が続くなか、全国各地で初乗り料金が上がっているタクシー運賃。4月には、タクシー業界にも影響を与えるとみられるライドシェア(※)が条件付きで解禁されます。 株式会社ナビッ...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう