iPhoneのボイスメモは音声を手軽に録音できますが、文字起こし機能はついていません。ボイスメモを撮りながら音声入力でテキストとして記録する、録音ファイルを文字起こしアプリでテキスト化するなどが必要です。
本記事ではボイスメモや音声を文字起こしする方法や手順を解説。手軽に使える文字起こしアプリや音声入力アプリも紹介します。
- iPhoneのボイスメモを文字起こしする2つの方法
- ボイスメモや音声を文字起こしする手順
- ボイスメモや音声入力におすすめの文字起こしアプリ8選
iPhoneのボイスメモを文字起こしする方法
iPhoneには「ボイスメモ」という、音声を録音できるアプリがデフォルトでインストールされています。ボタンをワンタップするだけで録音できるシンプルなアプリですが、音声の編集や無音のスキップ、再生速度の調整もできる便利なアプリです。
ただ、ボイスメモには文字起こし機能がありません。ボイスメモに録音した音声をテキスト化するには、音声を聞きながら手動で文字起こししなければなりません。
もちろん、これには手間も時間もかかります。そこでおすすめなのが、「ボイスメモを撮りながらiPhoneの音声入力でテキスト化する」「文字起こしアプリを使う」という2つの方法です。
ボイスメモを撮りながら音声入力する
iPhoneには音声入力機能が搭載されています。iPhoneの画面上のキーボードに表示されるマイクのアイコンをタップすると、音声入力が開始されます。
ただ、iPhoneではボイスメモの録音と音声入力を同時に行うことはできません。音声入力の精度はあまり高くなく、入力が途中で止まってしまうことも多いです。iPhoneとは別に録音機器を持っている人、簡単なメモを取れればいい人は別として、基本的には次に紹介する「文字起こしアプリを使う方法」がおすすめです。
文字起こしアプリを使う
文字起こしアプリは、動画や音声などで話している内容を自動でテキスト化できるアプリです。最近はAI搭載の高精度のアプリが多く、専門用語を含まない一般的な内容なら、人とそん色ないレベルで音声を読み取りテキスト化できます。
ボイスメモの録音データは「.m4a」というファイル形式なので、この形式に対応した文字起こしアプリを選びましょう。
ボイスメモや音声を文字起こしする手順
文字起こしアプリを使えば、音声を簡単にテキスト化できます。ただ、アプリでの文字起こしには限界があります。文字起こしの目的によっては人の手による修正・調整が必要です。
ボイスメモや音声を文字起こしする手順を目的別に紹介します。
文字起こしの目的を確認する
まずは文字起こしの目的を確認します。私用のメモ程度の目的なら、アプリの文字起こしをそのまま保存すれば十分でしょう。議事録や資料の作成などが目的なら、アプリで起こしたテキストを確認し、誤字や読み取り間違いを修正しなければなりません。
アプリで音声の素起こしをする
どのような目的で文字起こしをするにしても、まずは音声をテキスト化しなければなりません。音声をそのままテキスト化することを「素起こし」といいます。議事録や資料の作成、動画の字幕作りなどが目的なら、後述するケバ取りや整文が必要になります。
必要に応じてケバ取り・整文する
文字起こしには「素起こし」「ケバ取り」「整文」の3つの段階があります。文字起こしの目的により、どの段階まで作業をすればいいのかが異なります。
- 素起こし:音声をそのままテキスト化する。私用・社内用の簡単なメモなら素起こし迄で十分
- ケバ取り:素起こししたテキストから「あー」「えー」などの意味のない言葉を取り除く。アプリによってはケバ取りの状態で文字起こしが可能
- 整文:ケバ取りしたテキストを文章として読みやすく整えていく。基本的に人の手による作業が必要。きちんとした議事録や資料の作成、インタビュー記事の執筆などで必要になる工程
ボイスメモや音声の文字起こしにおすすめのアプリ8選
ボイスメモや音声の文字起こしにおすすめのアプリ、手軽に音声入力ができるアプリを紹介します。
文字起こしさん
文字起こしさんはブラウザから使える文字起こしサービスで、音声・動画ファイルの文字起こしが可能。ボイスメモのファイル形式にも対応しています。無料で最初の60秒の文字起こしができるので、まずは精度を確認してみましょう。
>>公式サイト
Google翻訳
翻訳サービスのGoogle翻訳には、音声入力を文字変換する機能があります。音声をその場で文字起こししたり、異なる言語に変換したりしたいときに便利です。文字起こしアプリとしての精度や使いやすさは他アプリに劣るものの、手軽に利用できます。
>>公式サイト
Word
MicrosoftのWordには音声ファイルの文字起こし機能があります。オーディオファイルをアップロードすることで音声をテキスト化でき、ボイスメモのファイル形式「.m4a」にも対応しています。Wordで直接録音しながら文字起こしをすることも可能です。
>>公式サイト
Notta
Nottaは高精度の音声認識とAI要約を活用した文字起こしソフトです。1時間の音声を5分ほどでテキスト化し、要約も可能。商談や会議の議事録作成に最適です。無料プランでは月間120分、1回につき3分までの文字起こしができるので、まずは読み取りと要約の精度を確認してみましょう。
>>公式サイト
Group Transcribe
Group TranscribeはMicrosoft提供の翻訳アプリです。音声入力にも対応しているため、翻訳後の言語を日本語に設定すれば、簡易的な文字起こしアプリとしても活用できます。両手がふさがっているときに簡単なメモを残したい、他言語で音声をテキスト化したい場合に便利です。
>>公式サイト
toruno
torunoは会議音声の文字起こしや議事録作成におすすめの文字起こしソフトです。会議の内容を文字起こし・録音・画面キャプチャで記録し、効率よく振り返れます。3時間分の会議記録が無料の個人プラン、無料トライアルありの法人プランがあり、精度や機能を確認してから本格導入できます。
>>公式サイト
Speechy Lite
Speechy Liteは人工知能と音声認識エンジンをベースにした音声入力アプリです。テキストの音声入力と録音が同時にでき、音声認識されたテキスト・オーディオファイルは外部アプリにも共有できます。音声認識されたテキストの翻訳も可能。対応言語は88種以上です。
>>公式サイト
Premiere Pro
Premiere ProはAdobe提供の編集ソフトで、文字起こしにも対応しています。音声の文字起こしを自動で生成し、ビデオにキャプションをつけられます。文字起こしされたテキストのスペルチェックや置換にも対応しているため、編集や修正も容易です。
>>公式サイト
ボイスメモや音声の文字起こしアプリは目的を軸に選ぼう
- ボイスメモの文字起こしにはアプリがおすすめ
- 簡単なメモなら音声入力も便利
- 文字起こしアプリの選定は目的と対応したファイル形式を軸に
ボイスメモの文字起こしには「.m4a」というファイル形式に対応したアプリがおすすめです。両手がふさがっているときやアイデアを思いつくままにメモしたいときなどは、メモ帳やGoogle翻訳などを使った音声入力も便利です。
本記事を参考に、ボイスメモの文字起こしを実施してみてはいかがでしょうか。
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