多品目野菜の生産・販売ならびに農家支援サービスをおこなう株式会社ノーティスト(以下、ノーティスト)が、農場から好きな野菜を好きな分だけ自分で収穫できる、サブスクリプションサービス「はたけビュッフェ」を、5月上旬より埼玉県さいたま市と愛知県岡崎市で開始します。
SDGsに貢献するサブスクリプションサービスとして、地産地消による環境負荷の低減、収穫体験による食育、家計に優しい定額制モデルを全国に展開していくといいます。
「はたけビュッフェ」とは
「はたけビュッフェ」では、農場で年間約100種類(※)以上の野菜が栽培されているそうです。八百屋で野菜を選ぶような感覚で、毎日でも、週に1回でも、子どもと一緒に、買い物のついでに、新鮮な野菜を収穫することができる、生活に密着したサービスです。
生産現場や生産者を直接知ることができるので、食に対する安心感を得られるといいます。現地では、生産者が野菜の収穫方法や保存方法など、野菜の扱い方についてのアドバイスをしてくれるとのこと。新鮮な旬の野菜の収穫体験を楽しむことができるそうです。
(※)提携農家による。野菜の種類は約20~50品目、品種数は約50~150種類。
また、月定額制を採用しているため、市場価格の変動に左右されることなく、欲しい分の野菜を手に入れられるといいます。農協、卸売市場、実需者、小売業者などの仲介業者や流通業者も通さないため、配送コストゼロで環境負荷を軽減されます。
価格は、世帯ごとの申し込みで、大人1人につき月3,240円(税込)~です。高校生以下は無料で利用できるとのこと(※地域、農家ごとに価格は異なる)。
開発の背景
2003年より、農薬を使わずに育てた多種類の野菜を、詰め合わせセットの形で一般家庭向けにインターネット通販を行ってきたそうです。しかし、個別配送のコスト負担増やオーガニック野菜の割高感による買い控え、野菜の面白さ・奥深さを伝えきれないもどかしさなどからインターネット通販に限界を感じることがあったそうです。
そこで、もっと気軽に手軽に、農家から直接野菜を買えるようにしたいという想いから、地域密着型の収穫農園のモデル園を1年間にわたり運営と実証を行ったといいます。結果としては、定員30家族に対して200家族以上の申し込みがあるなど消費者ニーズを実感。生産者にとっても収益や労働の改善に直結すると手ごたえを得たそうです。
これを他の農家にも勧めていきたいと、システム・プラットフォームの開発を行い、埼玉県さいたま市緑区「齋藤郁也」、愛知県岡崎市上青野町の「ゆっくり自然農園」2農家の開園に至ったといいます。
今後は都市近郊農業における新しい生産・販売方法のひとつとして、野菜の収穫農園市場を創出・拡大していくため、全国の農家や地域へ事業展開を進めていくそうです。
<参照>
月定額で多種類の野菜を収穫し放題!SDGsに貢献するサブスクリプションサービス「はたけビュッフェ」5月上旬に埼玉県さいたま市と愛知県岡崎市でオープン
【関連記事】
梅干し農家を救いたい 法改正で廃業増、梅産地の製造所を整備するクラウドファンディングが開始
梅干しの製造・販売をおこなう株式会社うめひかりは、3月29日(金)~6月1日(土)にクラウドファンディングプロジェクト「無添加梅干しの継承!全国の梅産地に梅干し製造所をつくる!」を実施しています...
湖池屋がポテチ・カラムーチョの賞味期限を延長、日付表示も省略へ 食品ロスや日付逆転の減少へ
株式会社湖池屋(以下、湖池屋)は、4月1日(月)製造分より、同社製品の賞味期限の延長と期限の「年月日」から「年月」へと表示変更します。 変更の概要 湖池屋は、一部の例外を除き、各商品...
“明るくポジティブ”な「Hideki」で7割超の職員が生産性向上 IT専門外の区職員が業務用AIチャットボットを開発【東京都世田谷区】
東京都世田谷区役所のDX推進担当課職員が、「Microsoft Teams」のチャットで、生成AIと対話ができるというチャットボットを開発。区の全職員へ向けて提供を開始しました。 Hide...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう