毎年春に行われる確定申告。請求書をまとめたり、申告書を作ったりする作業は荷が重く、いつも期限ギリギリに焦ってしまう……というフリーランスワーカーは多いのではないでしょうか。
クラウド会計ソフトfreeeを展開するフリー株式会社は、個人事業主8,462人を対象とした調査「あなたの”確定申告バナシ”をお聞かせください」を実施。確定申告に関する実態をまとめました。
確定申告にはどのくらいの時間がかかる?
経理作業の頻度について尋ねると「確定申告直前だけ」と回答した人が約4割でした。一方、「毎日」または「毎月」と回答した人も約4割と、まとめて作業する人と、コツコツ作業する人の割合は同程度であることが分かりました。
今年に入って確定申告にかかった作業時間についても質問。「20時間以上」との回答が約2割で、最多でした。
毎日または毎月、コツコツ経理作業をすると答えた人の半数が確定申告を5時間未満で終えているそうです。
一方、確定申告直前にまとめて作業すると答えた人の半数超が10時間以上かかったと回答しました。
さらに、20時間以上かかったと回答した割合は、後者が前者の約2倍でした。経理作業を頻繁に行なっている人ほど、確定申告にかかった時間が少ないことは明らかです。
経理作業の頻度が高いほど、確定申告には苦労しない
年収帯(額面)別に経理作業の頻度を見ると、年収の高い人ほど経理作業の頻度が高い傾向に。年収が高い人ほど、経理作業が必要なシーンも増え、普段から事業の経理状況を適切に把握している可能性があることがわかります。
経理作業の頻度別に確定申告の苦労度合いについても調査。毎日もしくは毎月経理作業をしている人の45.6%が「全く苦労しなかった」または「苦労しなかった」と回答しました。日頃から経理作業を行なっている頻度が高いほど、確定申告にも苦労しないようです。
<参照><freee調査>今年こそ「ギリギリ確定申告」は卒業!8,462人の個人事業主への調査で分かった「経理作業をコツコツやるコツ」
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