HOMEビジネス “立ったままのレジ接客”の見直しを開始 ベルクが一部店舗でレジ専用椅子導入

“立ったままのレジ接客”の見直しを開始 ベルクが一部店舗でレジ専用椅子導入

丘田麻美子

2024/04/25(最終更新日:2024/04/26)


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株式会社ベルク(以下、ベルク)は、従業員の身体的負担を軽減するため、立ったままのレジ接客を見直すと発表をしました。

2023年には、ベルクすねおり店・ベルクフォルテ津田沼店で実験的にレジ専用イスを設置しており、4月17日(水)オープンのベルク中之条店で本格導入しました。

新店舗で初の試みとして、レジ従業員の声や利用客の反応を収集し、イスの導入店舗拡大や業務改善につなげていくといいます。

「立ってレジを打つ」という業務に違和感

同社の丸山さん(チェッカーマネージャー)は、レジ打ちについてこのように語っています。

「オランダやイギリスなどの諸外国においては『座ってレジを打つ』ということが”当たり前“かつお客様もそれを受け入れています。

『レジ業務は立ち仕事』という固定観念を壊しつつ、座ってレジを打つことによってレジ担当者の身体的・心理的負担が軽減され、より良い接客に繋がることを期待しております」とのこと。

従業員からは「手隙のさいに座ることができていい」「足を中心に体が疲れにくくなった」「この取り組みを継続してほしい」といった声があがっているそうです。

また、来店客から「座れるようになってよかったね」と言ってもらえたこともあるといいます。

ベルクは、この取り組みを通じて「イスに座って働く」という新しい選択肢を取り入れ、働く人の可能性を広げていきたいといい、反響をみて今後他の店舗でも導入していくか検討していく方針です。

従業員の働きやすさ改善へ

ベルクは、“小売業は変化対応業”をスローガンに、生活者・テクノロジー・社会環境にあわせて変化をしてきたといいます。

2023年9月に、頭髪や装飾品などの身だしなみ基準を変更。2024年2月には、身だしなみ「ひげ」の基準を緩和しました。さらに、男性従業員の育休取得率100%を目指すことを宣言しています。

若い世代のなかで髪色・髪型などの多様化が進み、外国人の従業員も働いていることから、ダイバーシティの推進と人材活用の観点から基準を変更。また、ワークライフバランスに重きをおき、より自分らしく働ける環境を整備していくそうです。

<参照>
ベルク、働く従業員の身体的負担軽減へ レジ業務における“イスに座った接客”取り組み開始

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