OECD(経済協力開発機構)が2021年に行った調査では、日本人の平均睡眠時間は33カ国中で最下位だったといいます。
マーケティング・リサーチ会社の株式会社クロス・マーケティングは、20~69歳の男女2,500人を対象に「睡眠に関する調査(2024年)」を実施。
睡眠時間の実情と理想や睡眠時の状態、眠りをめぐる悩みごとなどをたずねています。
あと1時間は寝たい? 理想とのギャップ
平日と休日を合わせた睡眠時間については「6時間くらい」だという回答が最多で、平均は6.4時間でした。一方、理想の睡眠時間は「7時間くらい」「8時間くらい」が最多、平均は7.4時間との結果に。睡眠時間の理想と現実とのギャップは1時間ほど開いているといい、クロス・マーケティング社が以前に行った調査と同様の結果を示しているそうです。
さまざまな要点から睡眠状態をたずねた単一回答式の設問では「寝るタイミングは規則的(61%)」「寝つきがよい(58%)」という回答が集まっています。
しかし「日中眠くなる(63%)」「疲れがとれない(60%)」「眠りが浅い(59%)」という睡眠の質や時間に課題があるとも受け取れる回答も多く寄せられているようです。
「日中眠くなる」と答えた人を年代別に分類すると20代と50代が多い結果に。また、「疲れがとれない」「眠りが浅い」は40~50代で多くなっています。
いずれの年代でも「日中眠くなる」「疲れがとれない」「眠りが浅い」と感じている人が多いようです。
3人に2人は、悩みごとが睡眠に影響している
睡眠時の悩みごとTOP3は、「いびき」「手足・身体の冷え/手足のしびれ」「歯ぎしり」でした。20~40代の女性は「歯ぎしり」をあげる人が多いようです。
悩みごとが原因で眠れない人の割合は68%と、同社が実施した昨年度の調査結果(74%)から、やや低下しているそうです。
眠りを妨げる悩みごとは、「お金・収入・貯金」「学校や仕事」「人間関係」が多く、「お金・収入・貯金」を理由にあげた人は前年と比してやや増加したといいます。
調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2024年3月22日(金)~23日(土)/2023年3月1日(水)/2022年1月1日(土)
有効回答数:2024年度2,500サンプル/2023年度2,500サンプル/2022年度2,000サンプル
調査主体:株式会社クロス・マーケティング
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20240409sleep/
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります
<参照>
睡眠時間 現状6.4時間、理想7.4時間 昨年と同じ1時間のギャップ 「日中眠くなる」「疲れがとれない」「眠りが浅い」が増加傾向
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