SHISEIDOが無料で中学生向け教材を提供　「個々の美しさ」に共鳴しあい偏見をなくす世界の実現へ

2024/04/15（最終更新日：2024/04/15）

株式会社資生堂（以下、資生堂）が手がける、スキンケア・化粧品ブランド「SHISEIDO」から、中学生向けの教材「誰もが自分らしく美しくいられる世界へ」が、全国の希望する先生や学生に、無料で提供されているそうです。

中学生向け教材の内容は？

資生堂は、無意識の思い込みや偏見によって「自分らしい美しさ」が制限される「Unconscious Beauty Bias（UBB）」に注目。性別・年齢・国籍などにとらわれず、誰もが自分らしく人生を楽しみ、個々の美しさに共鳴しあえる世界の実現を目指し、今回の教材を開発しました。

教材は、前半が「気づく」後半は「考える」の2パートで構成されています。知る（SEE）、議論する（SAY）、アクションを起こす（DO）の3ステップで内容を理解できるようになっているそうです。

資生堂は、この教材を通して、「多感な時期を迎える中学生が、それぞれのありたい姿に向かって一歩を踏み出すための学びと気づきを深めること」をめざしているといいます。

同社によると、2023年4月から取り組みを開始しており、すでに延べ192校、1万6千人以上の生徒に学びの機会を届けてきました。2年目となる2024年は、4月から随時授業が開始され、全国1万人以上の生徒が受講を予定しているとのこと。

資生堂が授業後に実施したアンケートによると、「自分に当てはまることがあり、私だけじゃないんだ、と安心することができた」「自分では気づかないことを班で共有して気がつけた」などのコメントが、生徒から寄せられたといいます。

授業の満足度は、6点満点中4.84ptでした。また、授業前は62％でしたが、授業後の意識変化は90％でした。「無意識の偏見や思い込みについてもっと目を向けていきたい」などといった回答があったそうです。

＜参照＞

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