公衆衛生、経済開発、テクノロジー、持続可能性など、さまざまな分野に携わり、世界で活躍が期待される40歳未満の人を世界経済フォーラムが選出する「ヤング・グローバル・リーダーズ(YGLs)」。2024年度は、世界各国からビジネスや市民社会、学界、政府など、幅広い業界の先駆者たちが選ばれたようです。
日本人からは5人が選出されました。
日本から選ばれたのは?
世界経済フォーラム(World Economic Forum)とは、政界、ビジネス界、および社会におけるその他の主要なリーダーと連携し、世界情勢の改善に取り組む国際機関です。1971年に非営利財団として設立され、特定の利害と結びつくことのない独立した公正な組織をうたっています。
その世界経済フォーラムから選出された2024年度のYGLsは86人。
日本から選ばれたのは、株式会社リディラバ代表取締役社長の安部敏樹さん、株式会社ビビッドガーデン社長兼最高経営責任者(CEO)の秋元里奈さん、三菱商事株式会社で二酸化炭素除去部門の責任者である小山真生さん、“経済キャスター”として活動しながらSBI新生銀行や株式会社テラスカイの社外取締役も務める瀧口友里奈さん、特定非営利活動法人Waffle代表の田中沙弥果さんです。
“オンライン直売所”を運営するリーダー
そのうち、秋元里奈さんは、株式会社ビビッドガーデンの創設者兼CEOとして、生産者が直接ユーザーとやりとりし、食材や花きを配送する通販サイト「食べチョク」を運営している女性です。
「食べチョク」では、生産者自身が食材の値決めができ、直送ならではのめずらしい食材や限定商品も出品されることから、世界経済フォーラムは、公正な食材価格設定や食品ロスの削減に寄与していると評しました。
IT分野のジェンダーギャップを埋める!
また、同じくYGLsに選ばれた田中沙弥果さんは、2019年に特定非営利活動法人Waffleを設立。IT分野のジェンダーギャップをうめるため、女子・ジェンダーマイノリティーの中高大学生を対象としたプログラミング教室や、社会への啓発活動に注力してきました。
世界経済フォーラムは、田中さんを「先駆的な社会起業家」として称賛しています。
YGLsに選ばれるとどんなメリットが?
今回、YGLsとして選出された人たちは、3年間のリーダーシップ開発プログラムで、さまざまなエグゼクティブ教育コース、ラーニング・ジャーニー、仲間との協力の機会、影響力を加速させるためのサポートを受けることができます。
来年度は、どんな人たちが選出されるのでしょうか。
<参照>
世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダーズ(YGL)2024に『食べチョク』を運営するビビッドガーデン代表の秋元里奈が選出されました
世界経済フォーラムの「ヤング・グローバル・リーダーズ」にWaffle 理事長の田中 沙弥果が選出
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