一般社団法人・日本冷凍空調工業会(JRAIA)が定める「エアコン試運転の日」。“4運10(しうんてん)”にかけて毎年4月10日とされています。
エアコンメーカー各社らとともに同法人は、本格的な暑さが始まる前の4~5月に「エアコン試運転」を行おうと呼びかけています。
2024年も猛暑!?
2月に気象庁が発表した暖候期(2024年6~8月)予報によると、夏は全国的に高めの気温になる予想で、1898年の統計開始以降最高となった2023年の夏並みか、それ以上の猛暑になる可能性もあるとのこと。
4月ごろから暑さが増していく可能性もあり、早めの熱中症対策を呼びかけています。
なぜ試運転が必要?
試運転を必ずしも4月10日に行う必要はないようですが、「エアコン試運転するべき3つの理由」があるそうです。
まず1つ目は、本格的な暑さが訪れる前に、試運転をすることで不具合や故障を見つけること。気温の上昇とともに、エアコン購入や点検・修理が増えるため、ひとあし早くチェックしておこうということです。
2つ目は、試運転のときにフィルター清掃を行うと、エアコン本来の性能を発揮できるというメリットがあるそうです。
そして、気温が高い時期にいきなりエアコンを起動させると、本体にかかる負荷も大きくなるといい、過ごしやすい時期に試運転をすることでエアコンの故障を防ぐことができるといいます。
2023年に公開・経済産業省がエアコン試運転を呼びかけた動画
HOW TO 試運転
エアコンの試運転方法は、各エアコンメーカーが自社HPなどで公開しているので、自宅に備えられたエアコンにあわせて試してみると良いでしょう。
富士通ゼネラル|シーズン前の試運転・お手入れ方法
パナソニック|暑くなる前にチェック!エアコンの試運転とフィルターのお掃除
DAIKIN|ダイキン エアコン試運転
シャープ|エアコン試運転のお願い
東芝|夏本番前に!!エアコンお手入れと運転確認をお願いします!
<参照>
「エアコン試運転」で今夏の猛暑に備える ~4月10日は“4運10(しうんてん)”の日!手順を8つのポイントで紹介~
昨夏エアコンを購入したものの2週間以上使えなかった『エアコン待機者』は約3割。 4月10日は「エアコン試運転の日」
夏に向けたエアコン試運転実施率はわずか9%(※1)。「たけのこ」をよく見かけるようになったら、エアコン試運転を推奨
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