エンタメ系の企業で働くことに憧れをもっているものの、実際にはどのような仕事をしているのかわからず、一歩踏み出せない人もいるのではないでしょうか。なかでも「タレントキャスティング」という仕事について、具体的な業務内容を話せる人は少ないのでは?
「好きなことを実現しながら、高度な対人能力を身に付けられる仕事」
そう語るのは、創業15周年、総合キャスティング事業を展開する「株式会社エイスリー(以下、エイスリー)」の社員である秋山さんと宮下さんです。今回は、エイスリーに入社して5年目となる2人に、タレントキャスティングとは実際にどのような仕事をしているのかにくわえて、働く魅力や厳しさなどのリアルな話をお聞きしました。
前編「タレントキャスティングって実際にはどんな仕事をしているの? 株式会社エイスリーの若手社員にリアルを聞いた【前編】」はこちらから
インタビュイープロフィール
秋山さん(左)
- 総合キャスティング事業 キャスティングディレクター サブリーダー(デジタルプロモーションユニット担当)
- 2019年4月新卒入社、5年目
宮下さん(右)
- 総合キャスティング事業 キャスティングディレクター(広告ユニット担当)
- 2019年2月中途入社、5年目
タレントキャスティングの仕事は未経験からでも挑戦できる
―――お2人がエイスリーに入社した理由を教えてください。
宮下さん:新卒では、まったくエンタメと関係のない企業で働いていたんです。でも、大好きなエンタメに関わる夢を捨てきれずに、エイスリーへの転職を決意しました。
芸能事務所や広告代理店なども検討していたのですが、エンタメ業界と包括的に関われるキャスティングの仕事ができる会社を選びました。なかでもエイスリーは、総合キャスティング事業として幅広い仕事ができるだけではなく、専門性にもこだわれるところに魅力を感じましたね。
秋山さん:学生時代はエキストラ事務所に所属をしていたので、エンタメ制作の裏側を見る機会が多くありました。自分もなにかしらの形でエンタメを作る側の仕事がしたいと考えていたときに、エイスリーの長期インターンシップに出会ったのがきっかけです。
インターンでオーディションのサポート業務などをおこなっているなかで、社長をはじめとした周りの人柄の良さに触れ入社を決めました。また、より人との対話が重視されるところも自分に合っていると思いました。
―――タレントキャスティングの仕事をしたいと思う人が、就職へ向けて準備をしておいた方がよいことはありますか?
宮下さん:まず、この業界は検定や資格などはとくに必要なく、未経験からの挑戦でも問題ありません。代わりに、対人能力を磨いておくことが大切だと思います。
たとえば、多くの人と関わりながら仕事をするので、相手の気持ちを考えて行動できる洞察力などが必要です。いまのうちに対人能力が大切だと意識しておくだけで、入社後の働きやすさが変わるかもしれません。
また、トレンドに興味を持つ習慣を付けておくことをおすすめします。話題になっているものに対して「なぜこんなに人の心を動かしているのか」を深掘りして考えられると、キャスティングをするときに役立ちます。
エンタメ好きが自分らしく働ける環境がある
―――エイスリーには、やはりエンタメを好きな人が集まっているのでしょうか?
秋山さん:エイスリーの総合キャスティング事業は10の専門チームに分かれているのですが、それぞれのジャンルに特化した“エンタメオタク”が所属しています。俳優や芸人などの経歴をもつ社員もいて、やはり好きなことを仕事にしている人が多いですね。
私自身も、SNSやインフルエンサーのチェックを楽しみながらおこなっています。YouTubeチャンネルを500件近く登録していて、毎日時間が足りないくらいです。
―――タレントキャスティングのようなエンタメ系の企業は、あまり休みがないイメージがあります。
宮下さん:いえ、少なくともエイスリーに関してはそのようなことはありません。通常の業務時間のなかで仕事をこなして、プライベートとのバランスを取れています。
もちろん、ほかの業界と同じように大変なときも多くあります。至急案件の発生やトラブルがあれば定時後に対応しますし、土日に現場や緊急対応があれば合わせて出勤しなければなりません。
ただ、休日出勤時には代わりに平日休みを取得できるほか、フレックスタイム制の導入により自分のライフスタイルに合わせた働き方の実現ができていますね。
エンタメの現場を通じて着実に身に付いていく社会人スキル
―――タレントキャスティングの仕事をはじめてから、身に付いたと思うスキルがあれば教えてください。
宮下さん:プロジェクトを成功に導くために必要な案件調整能力は、仕事を重ねるごとに向上していきました。たとえば、依頼の文面を読んだだけでも、これまでの経験をもとにして背景を読み取り、適切な業務の組み立てができるようになったと思います。
コミュニケーション能力をはじめとするビジネススキルも確実に身に付いています。伝え方1つで誤解が生じてしまうケースも多いため、場の空気やタイミングに合わせた言葉選びができるようになりました。
秋山さん:私はとにかく、先を見通す力が身に付きましたね。「いま、この件について聞いておかないと、あとで困る瞬間が出てくる」と想像できるようになり、新人の頃とくらべて仕事がしやすくなりました。
また、マルチタスク能力も強くなったと思います。同時に何十件もの案件を抱えることもあるのですが、経験を積むうちに効率よくこなせるようになりました。
―――今後エイスリーで実現したい目標はありますか?
宮下さん:キャスティングの価値をもっと高められるように、1つひとつの仕事をていねいにこなしていきたいです。
仕事内容でいうと、たとえば、タレントからの商品プロデュースやアーティスト活動などの希望を積極的に取り入れて、実現につながるようなキャスティングをしてみたいですね。
秋山さん:最近はサブリーダーの役職になり、チーム内で数字に関わる管理や、新入社員の教育などもおこなうようになりました。これからも、周囲とのコミュニケーションを大切にしながら成長を続けていきたいと思っています。
そして、これまでに経験したことのない案件を実現させていきたいです。
タレントキャスティングの仕事に向いている人の特徴
―――タレントキャスティングの仕事に向いている人はどのような特徴があると思いますか?
秋山さん:やはり、エンタメ好きな人が向いている仕事だと思います。
困難にぶつかっても、好きなことだからこそ乗り越えられていると実感する毎日です。続けていれば仕事の幅もどんどん広がるので、いまよりもっとエンタメが好きになりたい人はぜひ挑戦してみてください。
宮下さん:自分の好きを実現しながらも、高い対人能力を修得したい人にぴったりな仕事です。エンタメ系は自由なイメージがありますが、仕事を進めるには人との関わりが必須なので、社会人としての能力を高めるチャンスにあふれていると思います。
タレントキャスティングは、エンタメ業界では欠かせない存在になっているものの、まだまだ世間には浸透していない業種です。ぜひ前向きでガッツのある人に挑戦してもらい、タレントキャスティングやエイスリーの名前を一緒に広めていければ嬉しいですね。
株式会社エイスリーは、東京都渋谷区に本社をもつ総合キャスティング事業を主軸にする会社。
広告・CMキャスティングやインフルエンサーキャスティングなどの10の専門チームを有し、トレンドを兼ね備えた提案を得意としている。スピーディーでスムーズな進行管理が評判を呼び、14,000件を越えるキャスティング実績があるという。
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