株式会社リブ・コンサルティングは、年間売上高1,000億円以上の企業の課長職以上を対象とした「生成AIに関する実態調査」のアンケートを実施し、その結果を発表しました。
今回は、「部門ごと」と「業界ごと」の生成AI利用状況の調査結果について紹介します。
部門ごとの利用状況に大きな開き
部門ごとに生成AIの利用状況を聞いたところ、「頻繁に(ほぼ毎日)」と「たまに(週に数回程度)」を回答した割合が最も多かったのは、「人事部門」で76%となりました。
次いで「システム部門」(63%)、「企画部門」(53%)、「経営層」(50%)が続いています。
一方、生成AIの使用頻度が低かったのは、「研究開発部門」(29%)、「総務/経理部門」(30%)、「顧客サービス部門」(32%)でした。
このことから、年間売上高1,000億円以上の企業では、部門によって生成AIの利用状況に大きな差があることがわかりました。
業界別では「IT・通信・メディア」と「商社」の頻度が高い
業界別の利用状況については、「IT・通信・メディア」(57%)と、「商社」(50%)が生成AIをよく使っているのに対し、それ以外の業界では利用率が低いことがわかりました。
特に「エネルギー・資源」は、「頻繁に(ほぼ毎日)利用する(0%)」、「全く利用していない(63%)」と、利用率が低い結果に。
ほかにも「まったく利用していない」と回答した割合が高かったのは、「流通・小売」と「建設・不動産」がいずれも61%で、業界によって生成AIの利用状況にも大きな開きがあるようです。
調査概要
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2月19日(月)~2月22日(木)
・調査対象:年間売上高1,000億円以上の企業の課長職以上
・調査対象者数:504人
・調査機関:株式会社リブ・コンサルティング
<参考>
【生成AI実態調査】企業における生成AIの日常利用の割合は42%。すでに生成AIを活用している層は84%が成果を実感。
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