成田空港や関西空港などのターミナルや、新国立競技場などで、カームダウン・クールダウンブースを目にしたことはありませんか?
2020年の東京オリンピック/パラリンピックを機に、空港などの公共施設で設置が進んだというこのスペースは、混雑や騒音などから感情が高ぶったとき、パニック状態を防ぎたいときに利用できるという設備です。
「セントレア」の愛称でおなじみの、中部国際空港(愛知県常滑市)では、岐阜県産の木材を用いた、安心して搭乗を待つことができるというスペースが4カ所設けられています。
飛騨の木工職人による「匠の技」
カームダウン・クールダウンスペースは、発達障がい・知的障がい・精神障がいを持つ人や、認知症患者らが、気持ちを落ち着かせるために利用する場所として設けられます。そのため、外部の音をなるべくさえぎり、外気温や湿度に左右されないことが重要だといいます。
中部国際空港では、第1ターミナル(3階)と第2ターミナル(2階)の国内線出発制限エリアと国際線出発制限エリアの計4カ所にブースが設置され、それぞれのオープン時間内であれば、いつでも無料で利用可能。車イスでの利用も想定しているといい、事前予約なども不要だそうです。
中京圏の‟玄関口”となる中部国際空港らしく、これらのブースは、岐阜県立森林文化アカデミー講師と生徒が学生ワークショップ形式で提案し、木工家具で知られる飛騨産業株式会社(協同組合飛騨木工連合会)の木工職人が制作しました。
公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団|カームダウン・クールダウン Calm down,cool down について
セントレア|カームダウン・クールダウンスペース
<参照>
飛騨の木工技術を駆使した「カームダウン・クールダウンスペース」を空港に設置
【関連記事】
音や光が苦手……そんな人も買い物を楽しめる「クワイエットアワー」って?
家電量販店大手のヤマダデンキが、神奈川県内の18店舗で「クワイエットアワー」を2月13日(火)から実施します。 グループ店であるテックランド相模原店では「クワイエットアワー」を2023年5...
HSPが原因で職場で支障が出た人は77.2%。特性を活かせる仕事は?【HSPを自認する方への仕事に関する意識調査/Biz Hits調べ】
ビジネス上の問題解決を考えるメディアBiz Hitsが、HSPだという自覚のある500人に「繊細な人に向いている仕事」についてアンケート調査を実施しました。 ご自身の繊細さを自認する方々は...
ソフトバンクが推進する多様な働き方のインクルージョン、「ショートタイムワーク」とは
社会のグローバル化や、価値観の多様化、少子化による人口減少によりビジネスにおいてもダイバーシティ(多様性)に対応し、働く人の特性を生かす企業活動が注目を集めています。 旧来の雇用スタイルを...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう