Uber Eats Japan 合同会社(以下、Uber Eats Japan)は、 3月28日(木)から全国47都道府県で処方薬の配達を始めました。
ただ、同社の新たなビジネスには、ネット上で「大丈夫なんですか……?」「普通のご飯でも届ける場所間違えるのに?」と不安視する声も上がっています。
こういった意見に対して、Uber Eats Japanはどう考えているのか、U-NOTE編集部が話を聞きました。
最短30分以内に即時配達
同社では、パートナー企業の自社サイトやアプリで販売されている商品を最短30分で即時配達できるというデリバリーサービス「Uber Direct」を展開しています。
今回の処方箋配達サービスでは、株式会社アイメッド、株式会社大賀薬局、おかぴファーマシーシステム株式会社、株式会社メドレーの4社が「Uber Direct」を導入し、利用者への服薬指導・薬の手配完了後、配達パートナーが「処方薬」を利用者のもとに届けるそうです。
なお、「品質の保持に特別の注意を要する薬剤」や「早急に授与する必要のある薬剤」など、Uber Eats Japanが指定する規制品目の配達は禁止しているとのこと。
ちなみに、Uber Directを活用した処方薬の配送は日本が初めてではなく、2021年から米国やドイツ、ブラジルなどの国ですでに展開しているそうです。
「大丈夫なのか?」との不安に同社は
ただ、このサービスが発表されると、ネット上ではプライバシーや配達物の安全性の面から不安視する声も上がりました。
そこで、U-NOTE編集部はUber Eats Japanの広報に対し、不安視する声に対して、どう考えているのかをメールで質問しました。
同社の回答としては、まず個人情報保護として、処方薬は配達員には処方箋の内容が確認ができない梱包で届くとのこと。「故意に開封された場合はわかる仕様になっており、またそのような行為が認められた場合は、速やかに調査を実施し、その調査結果に応じて適切な対応を講じます」といいます。加えて、処方薬にかぎらず、配達員はコミュニティガイドラインを遵守し、配達を行うことになっているとも強調しました。
盗難や紛失への対応としては、利用者が連携されるトラッキングURLを参照することで、配達中の処方薬の所在をリアルタイムで把握できるほか、そういった事態を未然に防止するため、サービス利用者が不在の場合には置き配を禁止、返却配送を必須としているといいます。また、処方箋薬の配達においては、受け取った人のサインが必須となっているそうです。
もし、それでも盗難や紛失が起こった場合は、「速やかに調査を実施し、必要に応じて警察への通報などを含め適切な措置をとります」とコメントしました。
<参照>
Uber Eats、処方薬配達向けに「Uber Direct」サービスを提供開始
Uber Japan|Uber Eats、国内初「Uber Direct」の提供を開始 パートナー企業のクイックコマース実現を支援
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