公共交通機関を利用するときに、運賃をクレジットカードやデビットカードのタッチ決済で支払う「オープンループ」というシステムをご存じでしょうか。
日本では、SuicaやPASMOなど交通系ICカードの利用が主流であり、まだ浸透していませんが、さまざまな公共交通事業者が「stera transit」と名付けられたサービスを導入し、実証実験などを行っています。
三井住友カード株式会社|Visaのタッチ決済が使える公共交通事業者
stera transitとは?
三井住友カード株式会社が、GMOペイメントゲートウェイ株式会社・GMOフィナンシャルゲート株式会社およびVisa(ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社)と共同で構築した決済プラットフォームです。
公共交通機関でこのプラットフォームを導入している場合、乗客はクレジットカードやデビットカードに付帯したタッチ決済機能を利用して、運賃を支払います。
ICカード決済と同様に、現金や切符がいらないため、支払いや乗車が素早く簡単にできるといいます。
那覇空港を発着バス路線で導入
3月27日(水)からは、沖縄バス・那覇バス・琉球バス交通が運行する那覇空港を発着する路線バスでもstera transitが導入されました。
地域になじみのない旅行者でも、スムーズに公共交通機関を利用できることや、Visa・JCB・American Express・Diners Club・Discover・銀聯といったグローバルブランドに対応しているため訪日観光客からの利用需要が高いことなども導入のメリットとされ、広がりをみせているようです。
沖縄本島の路線バス(沖縄バス、那覇バス、琉球バス交通)でクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを開始します
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