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人手不足が深刻化する建設業 廃校を活用した「多能工職人育成学校JMCA」の取り組みとは

青木一真

2024/03/26(最終更新日:2024/03/26)


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人出不足が深刻化する建設業界。その人材となる「職人」を育成する「多能工職人育成学校JMCA」が、廃校となった千葉県の旧香取市立府馬小学校の校舎を利用して運営されています。

2024年3月26日(火)に、4人の第1期生が同校を卒業するといいますが、どのような取り組みが行われているのでしょうか。

建設業では人手不足が深刻化

日本の建設業では、人手不足が深刻な問題となっています。2000年の就業者数は約64万人だったものの、2020年には30万人弱に減少。また、人材の高齢化も進んでいます。

こういった問題から「家が建たない・直すことが出来ない時代が来る」ともいわれており、建設業界において、人材確保は急務だとされている状況です。

千葉県を拠点として、住居などのリフォーム・新築・増改築・リノベーション、さらには不動産業を営むという株式会社ハウジング重兵衛では、こうした課題を解決しようと、2018年から職人の正社員雇用を本格化しており、職人の正社員採用や、その後の育成を行っています。

廃校を活用して職人を増やす取り組み

同社は、これまでつちかってきたという「職人」育成の実績を生かそうと、千葉県香取市にある旧府馬小学校廃校舎に「多能工職人育成学校Japan Multi-Crafter Academy」を設立。

この職人育成学校では30日間のカリキュラムを通し、座学や校内での実技講習を受けて、大工や電気、水道、内装といった複数の技術を習得することができるといいます。

廃校となった施設の利活用と、職人の正規雇用を促進する取り組みのロールモデルとなることを目指しています。

廃校を活用することで、地域との交流を生み、職人への理解を深めることで、子どもが職人を目指しやすい環境をつくるといった狙いもあるとのことです。

<参照>

3/26(火) 廃校活用した『多能工職人育成学校』第一期 卒業式開催

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