卒業アルバム制作会社や生地メーカーら数社による共同プロジェクトとして、ペットボトルリサイクル素材を使ったという環境にやさしい卒業アルバムが作成されました。
プロジェクトで卒業アルバムのデザインなどを担当した株式会社博進堂(以下、博進堂)によると、ペットボトルリサイクル素材を使用した卒業アルバムの開発は日本初になるといいます。
“CO2排出量を77%削減’’した素材を使用
卒業アルバムの表紙の原料に使用された生地「ECO-1紺」は、回収したペットボトルを使用したリサイクルポリエステル糸「ECO BLUE」。蝶理株式会社(以下、蝶理)が開発したものになります。
このリサイクル糸を開発した蝶理によると、石油を使用した生地と比較して、原料製造時のCO2排出量を77%削減できるとのこと。
この糸に注目した生地メーカーの有限会社笹崎商店が、織物業を営む山栄繊維株式会社と博進堂の共同で「ECO-1紺」を開発しました。「ECO-1紺」を卒業アルバムに使用した場合、A4サイズ5冊で500mlペットボトル1本をリサイクルしたことになるといいます。
卒業アルバムの授与式も
プロジェクトの中核を担った株式会社学校写真が、開発した「ECO-1紺」を使用した卒業アルバムの制作を学校法人市川学園 市川中学校(千葉県市川市。以下、市川中学校)に提案したところ、同校のSDGs学習の一環として採用されることに。
そうして、青空へ向かう鳥たちと、未来へ向かってはばたく卒業生のイメージが重ねられたデザインの卒業アルバムが制作されました。
3月23日(土)には、卒業式とは別に、「ECO-1紺」を使用して作成した卒業アルバムの授与式も開催。当日は卒業生代表としてアルバム編集委員6人が参加し、教員とメーカーが卒業アルバムを手渡したといいます。
なお、卒業アルバムの売り上げの一部は、博進堂を通じて環境保護団体・人権保護団体へ寄付されるそうです。
<参照>
日本初!ペットボトルリサイクル素材を使用した卒業”アルバム”授与式を実施
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