北陸経済連合会は、株式会社ワーク・ライフバランスが提唱する「男性育休100%宣言」に賛同したことを発表しました。経済団体としては初めての宣言になるそうです。
この宣言は、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)(ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(受容性)を合わせた言葉で、多様な人材を受け入れて生かすこと)を目標に掲げ、働き方改革や女性活躍、男性の育児休業取得を推進していくものです。
北陸地域における男性の育児休業取得率の向上を目指し、まずは会員企業から率先して取得を促進するよう呼びかけています。
北陸地域の男性育休取得状況は?
北陸地域では、全国平均と比較して男性の育児休業取得率が低いという課題があります。男性育休の推進は、人材獲得や従業員のエンゲージメント向上、離職率の低下、残業削減にも寄与すると期待されています。
図1:富山県「賃金等労働条件実態調査」、石川県「賃金等労働条件実態調査」、福井県「勤労者就業環境基礎調査」、全国「雇用均等基本調査」(厚生労働省)より北陸経済連合会にて作成。
厚生労働省「令和5年度男性の育児休業等取得率の公表状況調査(速報値)」
「男性育休100%宣言」とは?
株式会社ワーク・ライフバランスは、2019年から「男性育休100%宣言」の募集を開始し、現在では176社が賛同しています。
「男性育休100%宣言」は、「現在、自社内で男性の育児休業取得率 100%の実現を目指して取り組んでいる」、もしくは「今後、取得率をあげて、いずれは 100%を目指したい」という組織により構成されています。
当初は男性経営者からの疑問の声もありましたが、育児休業が家庭内での支援や子供の健全な成長に寄与することが理解されるにつれ、賛同企業は増加したとのこと。
今回の宣言により、北陸経済連合会と株式会社ワーク・ライフバランスは連携を深め、男性の育児休業取得を後押しするとともに、女性も仕事と私生活を両立しやすい環境の整備を進め、地域の発展に貢献していくとしています。
<参照>
北陸経済連合会が「男性育休100%宣言」を表明、 男性の育児休業取得を促進し、ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みを加速
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