HOMEライフスタイル 災害が起こったとき、ロボットはどう動くべき? 高輪ゲートウェイ駅で3/9から実証実験を実施

災害が起こったとき、ロボットはどう動くべき? 高輪ゲートウェイ駅で3/9から実証実験を実施

ヒロセエリ

2024/03/06(最終更新日:2024/03/06)


このエントリーをはてなブックマークに追加

高輪ゲートウェイ駅(京浜東北線・山手線)は、JR東日本グループが最新の駅サービス設備の導入や実証実験の場となっていて、これまで自立自走型の手荷物搬送ロボットや清掃・消毒作業ロボットなどを用いた実験などが行われてきたといいます。

このたび、JR東日本は、災害発生時にロボットが駅などの公共空間で稼働していることを想定して、利用客の避難のさまたげにならないための「災害発生時におけるロボットのあり方」に関する課題を見つけるための実証実験を行います。

高輪ゲートウェイ駅におけるロボットの活用について|JR東日本ニュース

災害発生時のロボットとは

この実証実験で、駅構内(コンコース)で稼働するというロボットは、「案内ロボット」「清掃ロボット」「サイネージロボット(※)」の3種類で、沖電気工業株式会社が開発した高度遠隔運用プラットフォーム「REMOWAYTM」で制御されています。

この3種類のロボットが災害情報の緊急速報を受信した場合を想定。利用客の避難通路を空けて退避し、音声やモニター表示で人びとへ避難誘導案内を行うそうです。

ロボットと人間が共存する社会において、災害時避難のあるべき姿と課題の抽出を行うための実験だとされています。

また、人とロボットが安全に協働、共生するための課題を解決しようとすることで、労働人口減少に向けた人とロボットの協働社会実現に取り組みたいそうです。

(※)サイネージロボットとは、情報の表示や案内、簡単な質疑応答に音声認識機能で対応するなどの機能を持たせた大型の液晶ディスプレイを搭載したロボットのこと。店舗やイベント会場、公共施設などに設置され、夜間には内蔵カメラを活用した移動遠隔監視端末としての利用もできるそうです。

主な検証内容

この実証実験は、主に3つの検証が行われます。

1つ目は、通常運用から災害発生時・災害発生後の運用へ切替えた場合のロボットの動作確認。

続いて2つ目は、ロボットが退避するときに、駅構内にいる人びとの避難を妨げるなどの阻害となる要因を見出し、課題を見つけること。3つ目は、モニターや音声などを利用した避難誘導案内の有効性の検証を行うそうです。

(※3)本実証実験中は、高輪ゲートウェイ駅構内(非営業エリア)にて簡易な遠隔運用センターを設置。
(※4)本実証実験中は、高輪ゲートウェイ駅構内(非営業エリア)にて仮想の避難場所を設定。

概要

期間:2024年3月9日(土)~11日(月)予定
実施箇所:高輪ゲートウェイ駅の改札内
時間:各日、第1回目:10時~/第2回目:11時~/第3回目:13時~ 
※それぞれ10~15分程度を予定

<参考>
「災害発生時におけるロボットのあり方」についての実証実験を行います

「災害発生時におけるロボットのあり方」の実証実験をJR東日本「高輪ゲートウェイ駅」で実施
 

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード