HOMEビジネス 飛行機の雷リスクは日本だけでも年間3桁! 被雷リスクを回避する航空気象システムがフライトをサポート

飛行機の雷リスクは日本だけでも年間3桁! 被雷リスクを回避する航空気象システムがフライトをサポート

田中妃音

2024/03/06(最終更新日:2024/03/06)


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株式会社ZIPAIR Tokyoは、株式会社エムティーアイ、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)と協力して、航空機の被雷リスク軽減を目指した、航空気象システムの新機能「IN FLIGHTモード」を開発しました。

この「IN FLIGHTモード」は、株式会社エムティーアイが提供する航空気象サービス「3DARVI」に搭載されます。

JAXAが開発した世界中の降水情報を確認できる「GSMaP」を組み込んだ機能だといい、パイロットは飛行中にコックピットから最新の天候情報を確認できるようになるそうです。

被雷リスクを抱える航空機

株式会社エムティーアイによると、航空機が帯電した雲に近づくと雷が生しやすく、日本では年間数百件の被雷被害が起きているとのこと。

被雷リスクを予測して回避するためには、気象状況をリアルタイムに把握する必要がありますが、コックピット内では通信が制限されており、気象サービスを利用することが難しいのが現状だといいます。

「IN FLIGHTモード」とは?

そこで、3者は、この課題を解決するために「IN FLIGHTモード」の開発に取り組みました。「IN FLIGHTモード」は、容量の大きい3Dの気象データを軽量化することで、コックピット内での通信を可能にしたそうです。パイロットは、タブレットに表示された最新の気象情報を3D映像で確認することができます。

また、JAXAの「GSMaP」を搭載することで、衛星から検知した世界中の雨雲情報も確認が可能。これにより、パイロットは運航中に最新の気象情報をもとに、被雷回避などの最適な運航ルートを選択できるようになるそうです。

<参照>

確実な悪天候回避を目指して、ZIPAIR、エムティーアイ、JAXAが『3DARVI』で連携開始
「ARVI」
「GSMaP」

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