ビジネス特化型SNSであるLinkedIn(リンクトイン)。どのようなSNSなのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
本記事では、LinkedIn(リンクトイン)とはどういうものなのかを徹底解説。活用方法や、始め方などを詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- LinkedInとは?主要なSNSとの違い
- LinkedInの活用例や、利用料金
- LinkedInを始める方法
LinkedInとは
「LinkedIn(リンクトイン)」というサービスを聞いたことはあるものの、どのようなものなのか詳細はよく知らない人も多いのではないでしょうか。以下では、LinkedInはどういうものなのか、詳細をご紹介します。
LinkedInは「ビジネス特化型のSNS」
LinkedInは、2003年5月に始まった、世界200ヵ国以上で使用されているビジネス特化型のSNS。2006年にサービスが開始された「X(旧Twitter)」よりも、歴史があるSNSです。
2016年には、Microsoftによって買収されており、Facebookと同様に、実名登録制のSNSです。Facebookと大きく異なる点は、Facebookが日常の内容を発信するSNSであるのに対し、LinkedInはビジネスに特化した内容を発信するSNSであること。ビジネスとプライベートを分けたいと思っている人におすすめのSNSですよ。
LinkedInは、「リンクドイン」ではなく「リンクトイン」と読みます。正しい読み方を覚えておきましょう。
LinkedInのミッション
LinkedInのミッションは、以下のように発表されています。
「世界の人々をつなげることで個人と組織の生産性を高め、さらなる成功に結びつける。」
引用:LinkedIn「LinkedInについて」
ミッションからわかるように、単なる日常の共有ではなく、ビジネスの生産性を高めるSNSを目指していることがわかります。そのため、誕生日や、結婚、出産などのプライベートな内容を投稿していると、削除を要請されることもあるので注意が必要です。
日本におけるLinkedIn
現在使用しているユーザーは、8億5千万人を超えると言われています。日本における使用者は「300万人」以上と、静岡県の人口とほぼ同等の人が使用しています。
2003年にサービスが開始されたLinkedInですが、日本語対応は2011年に開始されました。しかし、2011年時点のLinkedInは、UIも整っておらず、使いづらいSNSだったと言われています。
ではなぜ、300万人以上に愛されるSNSへと変貌したのでしょうか?LinkedInが多くの人に使用されるようになった経緯は、ヤフー株式会社の執行役員兼CMOである「村上臣(むらかみしん)」さんの活躍の影響が大きいといわれています。
村上臣さんは、2017年にLinkedIn日本法人の代表に就任されました。日本人が使いやすいように、日本向けのカスタマイズを行いLinkedInの「再生」を実行したのです。
村上臣さんについて詳細を知りたい人は著書『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』を読んでみることをおすすめします。
また、幅広い活躍をしている様子をチェックしたい人は「課題だらけの保育業界に テクノロジーで変革を 村上臣氏が社外取締役に就任」をご確認ください。
LinkedInのおすすめの活用例
「ビジネスに特化したSNSと言われてもいまいち何ができるのかわからない」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
以下では、LinkedInのおすすめの活用例を詳しくご紹介します。登録だけで終わらず、活用できるようにイメージしてみましょう。
ビジネスや勉強会で学んだことをシェアする
LinkedInはビジネス特化型のSNSであるため、ビジネスや勉強会で学んだことをシェアすることが一般的です。例えば、業務に関連する記事についてコメントをしたり、自分が主催する勉強会について宣伝したりして使用できます。
また、LinkedInを通じて自分の業種と似た仲間を見つけることができ、自分では見つけれなかった最新の情報が見つかるでしょう。
オンライン学習コンテンツを利用する
LinkedInには「LinkedIn Learning(リンクトインラーニング)」と呼ばれるeラーニングのプラットフォームサービスも提供しています。21,000件以上のコースがあり、英語からプログラミングまで様々な内容を学ぶことが可能です。
最も人気のコースは「プログラミングの基礎:基本」というコース。また、ビジネス英語の基礎:基本」や「プロジェクトマネジメントの基礎」など若手社会人が知っておきたい内容が人気です。
LinkedInラーニングは、1ヵ月間無料トライアルも可能なので、興味がある人は試してみてはいかがでしょうか。
参考:就活生必見!必要となるスキルを先に身につけ、差をつけよう LinkedInラーニングで若手社会人が学んでいるコース トップ10
人脈作り情報収を行える
LinkedInでアカウントを登録するときに、自分の職業や会社を入力することで、職種が似通った人をフォローすることが可能です。
お互いにフォローしあうことで、業界仲間が増えるだけではなく、様々な情報交換ができます。また、親密な関係になることで「この人に仕事を任せたい」と、仕事を依頼してもらえるようになることもあるでしょう。
履歴書として活用する
LinkedInでは、求人情報が公開されているため、転職や就職に使用することができます。また、SNS戦略に力を入れている企業はLinkedInのコンテンツをしっかりと作成しているので、企業の雰囲気や仕事内容を知ることにも役に立ちます。
どのような種類の仕事に就きたいのか、オフィスの場所、雇用形態を入力可能。採用担当者がそれらの内容を確認し、お互いの希望がマッチしやすい就職活動を行えます。
企業側は採用活動を行える
LinkedInでは、求人情報を掲載できるだけではなく、無料で企業HPを作成できます。Facebookと異なり、情報公開から求人までひとつのSNSで完結する点がポイントです。
また、LinkedInのようなビジネスSNSに興味がある「意欲の高い学生」を集められるため、効率が良い採用活動を行えるでしょう。
商品PRやコラボ
他のSNSと同様に、LinkedInでも、商品PRやコラボの宣伝をすることが可能です。閲覧する相手は、他のSNSよりも「同業者」である場合が多いので、それに合わせたコンテンツを作成しましょう。
LinkedInの利用料金
LinkedInの利用料金について詳しくご紹介します。
個人
個人でLinkedInを使用する場合、BasicアカウントもしくはPremium Career というプランを選ぶことが可能です。
Basicアカウントの場合は、無料でLinkedInを使用できますが、「InMail」と呼ばれるフォロー外の人にメッセージを送る行為はできません。また、LinkedInラーニングコースもBasicアカウントでは使用できません。
一方で、Premium Careerでは、月額3,999円(1ヵ月間は無料)で使用可能。履歴書データや、応募者のトップ層に属するおすすめの求人などを見られるようになります。また、1ヵ月に5件、フォローされてない人にメールを送る権利を与えられます。つまり、普段話すことのない、大企業の社長に直接メッセージを送ることも可能です。
法人
法人の場合の利用料金は、LinkedInをどれほど採用に利用したいのかで金額が変わってきます。無料のBasicアカウントでも企業のHPを作成できますが、LinkedInで積極的に採用活動をしたい場合、有料プランをおすすめします。
有料プランの種類とその金額は以下の通りです。
Premium Business :3,908円
Sales Navigator Core:6,490円
Recruiter Lite:13,300円
上位のプランになればなるほど、採用活動に便利な機能を使用できるようになります。例えば、求人情報を追加料金なしで掲載できるようになったり、おすすめの採用候補者を確認できたりします。
LinkedInを始める方法
LinkedInを始める方法について、画像を使ってご紹介します。
STEP1.「同意して登録」をクリック
まずは、公式サイトにアクセスをし、メールアドレスとパスワードを入力します。間違いがないことを確認したら「同意して登録」をクリックしましょう。
グーグルアカウントが表示されるので「同意して登録」をクリックします。
>>公式サイト
STEP2.住所を入力する
住んでいる場所を入力しましょう。住所を入力することで、同じ県に住んでいる相手とつながるきっかけになります。
STEP3.職種を入力する
職種を入力することで、同じ業界の人を見つけやすくなります。学生の場合は、「私は学生です」をクリックしましょう。
STEP4.つながる
基本情報を入力したら、登録完了です。同業者をフォローしたり、気になる企業のプロフィールを見たりして積極的に使用しましょう。
LinkedInの活用事例
LinkedInでは、海外向けの BtoBマーケティングを推奨しており、無料で海外向けコンテンツの事例集を配布しています。
海外マーケティングを考えている人は、コンテンツ事例集の請求を行うことをおすすめします。
「グローバルでビジネスをする日本企業の機会損失の解消へ。"海外マーケティングに有効なグローバル SNS " 海外向けLinkedinコンテンツ事例集を無料リリース」からコンテンツ事例集の請求が行えます。
LinkedInを利用する際の注意点
LinkedInを利用する際は、以下のような注意点があります。
-
プロフィールを見たことが相手に伝わってしまう
-
解約手続きが難しい
-
ロマンス詐欺
以下では、それぞれの注意点について詳しくご紹介します。
プロフィールを見たことが相手に伝わってしまう
LinkedInは、「足跡機能」があるため、プロフィールを見たことが相手に伝わってしまいます。もちろん、足跡を残さずに相手のプロフィールを見る方法もありますが、デフォルトの設定では「相手のプロフィールを見たこと」が相手に通知されます。
足跡機能をきっかけとして、相手と繋がることができるという利点もありますが、こっそり相手のプロフィールだけを見る場合は、「匿名もモード」などを使用しましょう。
関連記事:「LinkedInは登録しないで使える?足跡を残さずプロフィールを確認する方法」
解約手続きが難しい
LinkedInは、アカウントを「解約する」「休止する」「有料プランを解約する」などと、解約とひとくくりに言っても3つの方法があることに注意が必要です。
アカウントの解約とは、退会のことを意味し、LinkedInの内容を全て削除することをいいます。
アカウントの休止は、一時的にLinkedInの使用をやめることをいいます。つまり、プロフィールの表示を休止したり、コメントや投稿を非表示にしたりすることが可能です。
このように、解約方法が3つあるため、解約手続きが難しいと感じる人もいるようです。
ロマンス詐欺などに注意
LinkedInは、海外利用者が多く、英語もしくは相手の言語でメッセージが送られてくることもしばしば。普段話すことがない海外の人を相手にコミュニケーションをとる高揚感で、ロマンス詐欺などに引っかかってしまうこともあるでしょう。
よく知らない言語でメッセージがきた場合は、安直に返信するのではなく、内容をよく確認したうえでやり取りを行うようにしてください。
LinkedInを使用する際に知っておきたい言葉・用語
LinkedInを初めて使用する人は、X(旧Twitter)やFacebookとの用語の違いに戸惑ってしまうかもしれません。以下では、LinkedInを使用する際に知っておきたい言葉・用語について簡単にご紹介します。
つながり
「つながり」申請を行うと、相手が繋がり申請に対して承認することでお互いにDMを送れる仲になります。Facebookでいう「フレンド」、X(旧Twitter)でいう「相互フォロー」のような関係性です。
フォロー
「フォロー」をすることで、一方的に相手の投稿をタイムラインに流せるようになります。「つながり」とは異なり、相手の承認は必要がありません。X(旧Twitter)でいう「フォロー」と同じ意味です。
DM
「DM」とは、ダイレクトメッセージの略で、相手と「つながっている」場合にメッセージを直接送ることをいいます。フォローしているだけの相手にはメッセージを送ることはできないので、注意しましょう。
InMail
「InMail」は、「つながっていない相手に」メッセージを送る機能のことです。DMとは異なり、有料機能なのでお金がかかってしまいますが、普段話すことがない大企業の社長などにメッセージを送れる点が魅力です。
LinkedInで足跡をつけない方法
LinkedInは、プロフィールを見ると相手に足跡が残ってしまいます。足跡を残すことで、相手の興味を惹きつけ、自分のプロフィールを見てもらうことに繋がりますが、「個人的に相手のプロフィールをみたいだけ」という人もいるでしょう。
実は、LinkedInで足跡をつけずに相手のプロフィールを見る方法が存在します。やり方を知りたい人は「LinkedInは登録しないで使える?足跡を残さずプロフィールを確認する方法」を参考にしてくださいね。
LinkedInを使って自分の世界を広げてみよう
- LinkedInとはビジネス特化型のSNS
- LinkedInラーニングや、学習内容の共有などでモチベーションアップが期待できる
- 無料でも使用できるが、余すことなく使用したい場合は有料プランがおすすめ
本記事では、LinkedInがどういうものなのか、そのミッションや活用方法、料金などをご紹介しました。
LinkedInは、Basicプランの場合は無料で使用できます。後から有料プランに切り替えることもできるので、まずは無料プランを使って自分に合っているか見てみましょう。また、ビジネススキルを磨きたい人は、LinkedInラーニングを使用することをおすすめします。無料で使用できる期間もあるので、就活時や入社前に勉強するのも一案ですよ。
本記事を参考に、LinkedInを使い始めてみてはいかがでしょうか。
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