HOMEインタビュー エミレーツ航空CAから芸人、芸歴2年で人気ラジオ「SCHOOL OF ROCK!」レギュラーに CRAZY COCOさんが“直行便”で夢をつかむまで【インタビュー Part1】

エミレーツ航空CAから芸人、芸歴2年で人気ラジオ「SCHOOL OF ROCK!」レギュラーに CRAZY COCOさんが“直行便”で夢をつかむまで【インタビュー Part1】

菓子翔太

2024/02/29(最終更新日:2024/03/01)


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商社やエミレーツ航空のキャビンアテンダント(CA)、英語学習コンサルタントなど複数の職を経て芸人になったというCRAZY COCOさん。

芸歴2年目にしてYouTubeやインスタグラムのフォロワー数はそれぞれ20万人を超え、さまざまなテレビ番組に出演するほか、TOKYO FMで放送中の人気ラジオ番組「SCHOOL OF ROCK!」でレギュラー(教頭)を務めるなど幅広く活躍しています。

そんなCRAZY COCOさんに、U-NOTE編集部は芸人という道にたどり着くまでを聞きました。

短期間の転職は気にする必要なし

―――CAを辞められた後、英語学習コンサルタント、総合商社、外国人の就労サポート会社と、5カ月、半年ごとに転職されました。短期間での転職を不安視する人もいると思うんですけど、COCOさん自身は、どう認識されていますか?

期間は全然関係ないし、(次も)受かると思ってやっていました。

日本だと短期間で転職するのはよく思われてないんですけど、海外ではジョブホッパー(短期間で転職を繰り返す人)は普通です。

自分がなぜその会社に入りたいのか、今までやってきたことがどう役立つのかを、うまくプレゼンできれば受かるだろうなと。

自分の能力や言語化に自信がないのか、不安要素っていっぱいあると思うんですけど、私は言葉で伝えることに抵抗がなかったし、ちゃんとインプットしたものをアウトプットできるくらいに練習すれば、面接のコミュニケーションはうまくいくと思ってたんで、不安はゼロでした。

―――2021年4月から外国人の就労支援会社に入社しましたが、そこから芸人になろうと思われたのはどうしてですか?

一応、土日にお休みをもらってましたけど、関係なく電話がかかってくるし、ちょっと体がもたないし、どうしようかなって思っていたときに、コロナ(COVID-19)に感染して2週間ぐらい入院しました。

39.5度の高熱が1週間続いたそうです

そのなかで、自分の生きてきた人生をめちゃめちゃ振り返って掘り下げて考えたときに、このまま楽しいって思えない仕事しながら死んでいくのは嫌だなと思って。

私は習い事でダンスとかバレエとかで舞台に立って、学生時代の文化祭でも人前でふざけて周りが笑ってくれる、ということに幸せを感じてたなと。

「エンターテイナーとして生きていきたいな、なるにはNSC(吉本総合芸能学院)に入るのが1番良いのかな」と思ったんですけど、ショートカットできる方法はないかなって。今から10年下積みとか私は年齢的にも、ちょっと無理だなと思って。

ただ、THE W(女性芸人のナンバー1を決めるお笑いコンテスト)がエントリー期間だったので、ネタとか作ったことないけどインパクトを与えて、お笑い事務所に「この子、お金になるな」って思わせたら勝ちかなと思ってエントリーしたのが始まりですね。

―――そこから“CA芸人”のネタで大会に出るまでの練習期間は、どのぐらいだったんですか?

1カ月ぐらいですかね。動画選考で。特に何も面白いことしてないんですけど、「CAで変なことやってるやつがいる」っていうインパクトを与えたら良いかなと思って。

けど、それに受かったら、2回戦が4分間のネタをしなきゃいけなかったんで、地元の友達に、飛行機にCAが乗ってるとき、どういうとこが目につくかをアンケートを取って。

「『お医者様いらっしゃいませんか』とか聞くよな」とか「CAがめっちゃ下品やったら、ちょっとテンション下がるわ」とか。そういった話をいろいろと聞いて、ネタに組み込んでいって、4分間ギリギリ作ったっていう感じです。1人で4分は地獄でした。

―――そこから準決勝までいって、吉本興業の方に声をかけられたと。

そうですね。

芸歴2年でテレビに出るまで

―――吉本興業に所属したばかりのころ、知名度を上げていくためにどのような工夫をされていたんですか?

知名度に関してはSNSしかないと思っていて。そもそも自分のことを芸人と言うのに、申し訳なくて抵抗があるというか、おこがましいと思っているんですよ。

私のなかで芸人さんって、舞台に立って劇場メンバーになってショーレースで結果を残してみたいな、もう最前線でやっているような方を芸人だと思って。

(一方で)私は、テレビの世界にずっと出たかったんですよね。

マネージャーに「劇場に立ちたくないです、オーディションライブとかも全然興味ないし」って話したら、「でもテレビに出たいんだったら、ライブにプロデューサーさんとかが見に来て、『あの子良いね』って出させてもらえるパターンもあるから、(劇場に立たないと)なかなか難しいと思うよ」って言われました。

「SNSでどれぐらい(フォロワーが)いったら、呼んでもらえるんですか」と聞いたら、「1年目で20万人とかいったら大分箔付くし、文句ない」と言われたんで、「そっちやります」って。そこからですね。

(吉本に)所属したのが2022年3月だったんですけど、その時点では(SNSのフォロワーは)4,000人ぐらいしかいなかったんですよ。

けど、毎日ネタ投稿を続けていったら、4月、5月ぐらいのタイミングで10万人ぐらいになって。12月の2週目ぐらいの時点で19万人だったんですよ。


あと2週間で1万人はちょっと厳しいなと思っていたんですけど、タイミングが良いことに、(出演した)「ザ・細かすぎて伝わらないものまね」(フジテレビ系)が放送されて。

そこで、すごく知名度が上がって4日ぐらいで1万人増えて、12月末の時点で20万人達成できました。

てなったら、それを吉本がちゃんと評価してくれたんですよ。有言実行したこともあって、いろいろなテレビに押してくれるようになりました。

―――芸能界の仕事は、かなり不安定だと思われますが、不安はなかったんですか。

初めての給料が入ったときは「まじか」って思いましたけど。1万円台だったんで。

けど、そのとき社長秘書のバイトもしながらだったので、「最悪この芸能界でうまくいかなかったら別の仕事をしたら良いか」ぐらいにしか思ってなかったですね。

ただ、いろいろな仕事をやってきたなかで、お金のためだと割り切ってたこともあるんですけど、コロナにかかったときに「嫌いなことで、お金稼げないんだ私」と思って。

「年収がちょっと下がったとしても、好きなこととか楽しいと思えることをやって、あとはバイトしたらいいやん、それが多分私の働き方として幸せなんだ」って気づいたので、「うまくいかなかったらやめたらいい。仕事が全然入ってこなくても、バイトでしばらく稼げれば良いかな」と思っていました。

3月5日(火)18時掲載の「周りと一緒で安心するな 元CA→芸人になったCRAZY COCOさんが語る、“直行便”で夢をつかむ方法【インタビューPart2】」に続く

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