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見えない仕組みを思索して‟あるべき世界のかたち”をマンガで描く話題書『ライフライン』邦訳登場

服部真由子

2024/03/04(最終更新日:2024/03/04)


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河出書房新社から書籍『ライフライン:ネット・電力・水 "見えないシステム"から知る世界のなりたち』(著・ダン・ノット)が刊行されました。

マンガで伝える世界の成り立ち

日が落ちると明かりがともり、水道の蛇口をひねれば清潔な水が出てくるのはなぜでしょうか。インターネットやWi-Fiの仕組みはそもそも、いつ、どうやって生まれたんだろう……。

アメリカのマンガ家、ダン・ノット(DAN NOTT)さんは、普段意識することが少ないインターネット・水道・送電ネットワークなど生活に欠かせないライフラインのシステムについて「何も知らないこと」に気がついたといいます。

地震などの災害や停電、サイバー攻撃などが起こったときにそなえるための知識や、ライフラインのシステムそのものが、社会における不平等と環境破壊の原因にもなっていることを「わかりやすく伝えよう」と4年をかけて書籍『Hidden Systems』(2023年)が上梓されたそうです。  

「子ども向け」と侮れない書籍

人類学者デヴィッド・グレーバー、コンピュータ科学者ジョン・ゲイジ、エミリー・ディキンソン(詩人)らの言葉を引きながら、ゆっくりと思索し、世界に重なるレイヤーを1つひとつ取り払っていくという本書。

北米で、2023年3月に出版されると「私たちのライフラインが、植民地主義、移民、経済的・階級的な不公平、構造的な人種差別といった過去と現在の遺産を伴っていることを、強く意識させる1冊(米書評誌『カーカス・レビュー』)」「日常のシステムに組み込まれた偏見と不平等に対して、シンプルに疑問を投げかける書(米出版情報誌『パブリッシャーズ・ウィークリー』)」といった書評が寄せられたそうです。

また、青少年や児童向け書籍として、さまざまな賞を受賞・選出されています。

書籍概要

『ライフライン:ネット・電力・水 “見えないシステム“から知る世界のなりたち』

著者:ダン・ノット(Dan Nott)
訳者:桃井緑美子(ももい・るみこ)

仕様:B5変形/並製/272ページ
発売日:2月22日(木)
税込定価:3,135円
ISBN:978-4-309-23146-4
書誌URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309231464/
Amazon URL:https://amzn.to/3TkrTVC

<参照>
「信じられないほど読みやすい」と全米で絶賛の声、続々!! インターネット、電気、水道…世界を動かす3つのシステムの謎を米国人気漫画家がひもといた『ライフライン』刊行!!

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