河出書房新社から書籍『ライフライン:ネット・電力・水 "見えないシステム"から知る世界のなりたち』(著・ダン・ノット)が刊行されました。
マンガで伝える世界の成り立ち
日が落ちると明かりがともり、水道の蛇口をひねれば清潔な水が出てくるのはなぜでしょうか。インターネットやWi-Fiの仕組みはそもそも、いつ、どうやって生まれたんだろう……。
アメリカのマンガ家、ダン・ノット(DAN NOTT)さんは、普段意識することが少ないインターネット・水道・送電ネットワークなど生活に欠かせないライフラインのシステムについて「何も知らないこと」に気がついたといいます。
地震などの災害や停電、サイバー攻撃などが起こったときにそなえるための知識や、ライフラインのシステムそのものが、社会における不平等と環境破壊の原因にもなっていることを「わかりやすく伝えよう」と4年をかけて書籍『Hidden Systems』(2023年)が上梓されたそうです。
「子ども向け」と侮れない書籍
人類学者デヴィッド・グレーバー、コンピュータ科学者ジョン・ゲイジ、エミリー・ディキンソン(詩人)らの言葉を引きながら、ゆっくりと思索し、世界に重なるレイヤーを1つひとつ取り払っていくという本書。
北米で、2023年3月に出版されると「私たちのライフラインが、植民地主義、移民、経済的・階級的な不公平、構造的な人種差別といった過去と現在の遺産を伴っていることを、強く意識させる1冊(米書評誌『カーカス・レビュー』)」「日常のシステムに組み込まれた偏見と不平等に対して、シンプルに疑問を投げかける書(米出版情報誌『パブリッシャーズ・ウィークリー』)」といった書評が寄せられたそうです。
また、青少年や児童向け書籍として、さまざまな賞を受賞・選出されています。
書籍概要
『ライフライン:ネット・電力・水 “見えないシステム“から知る世界のなりたち』
著者:ダン・ノット(Dan Nott)
訳者:桃井緑美子(ももい・るみこ)
仕様:B5変形/並製/272ページ
発売日:2月22日(木)
税込定価:3,135円
ISBN:978-4-309-23146-4
書誌URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309231464/
Amazon URL:https://amzn.to/3TkrTVC
<参照>
「信じられないほど読みやすい」と全米で絶賛の声、続々!! インターネット、電気、水道…世界を動かす3つのシステムの謎を米国人気漫画家がひもといた『ライフライン』刊行!!
【関連記事】
就職活動や小論文対策、大人の学び直しにも最適 「現代用語の基礎知識 学習版 2023-2024」が刊行
一般常識をはじめ、現代のキーワードから最新の時事も理解できる「現代用語の基礎知識 学習版 2023-2024」(自由国民社)が5日、刊行されました。就職活動や受験対策を行う上で不可欠となる一般常...
経済の予測に地理学を生かす 代ゼミ講師がエネルギーや脱炭素、中国の狙いなど解説した新刊『地理がわかれば世界が見える』
代々木ゼミナール地理講師&コラムニストの宮路秀作氏による新刊『地理がわかれば世界が見える』(株式会社大和書房)が8月19日(土)に発売されます。地理学の観点から、国際情勢や世界経済の今後を読み...
ロシアはいまだに途上国!? 世界史講師らによる歴史と哲学で世界の裏側を解く講義本
文筆家・世界史講師として知られる茂木誠さんと、教育系YouTube配信「ゆめラジオ」主宰・英語講師を務める松本誠一郎さんによる書籍『“いまの世界”がわかる哲学&近現代史』が9月28日(木)に株式...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう