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花粉症持ちが多い都道府県って? 仕事にも影響ある? 第一三共ヘルスケア、4,700人に「花粉症」の調査

ひのあかり

2024/02/20(最終更新日:2024/02/20)


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2月も半分を過ぎました。暖かい日が増えると同時に、花粉症持ちの人にはつらい季節が近づいています。

第一三共ヘルスケア株式会社は、全国47都道府県を対象に「花粉症に関する全国調査」を実施。花粉症が及ぼす影響や、実施している花粉症対策について尋ねました。

「花粉症持ち」が多い都道府県は?

全国47都道府県の4,700人に花粉症を発症した経験を聞くと、全体では55.1%が「花粉症を発症した経験がある」と回答。半数以上が「花粉症持ち」であることが判明しました。

都道府県別で比較すると、花粉症発症率の第1位は「静岡県」(74.0%)。最も少なかった都道府県は「沖縄県」(23.0%)でした。

日本列島を9つのエリアに分類し、地方別の花粉症の発症率と、引き起こす要因として最も多いスギの植林面積を比較しました。

植林面積が最も広い「東北地方」の発症率は52.7%と、意外にも全国平均(55.1%)を下回っています。

一方、スギの植林面積が「東北地方」の3分の1程度の「東海地方」や「関東地方」などは花粉症発症率が6割を超えています。

環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」地域別スギ林面積より

花粉症の経験がある人に、その症状を複数回答で調査したところ、第1位「鼻水・鼻づまり」(93.2%)、第2位「くしゃみ」(82.0%)、第3位「目の充血・かゆみ」(66.8%)との結果に。目や鼻の症状を訴える人が多数のようです。

さらに、約5人に1人(19.9%)は「体のだるさ」も感じると答えており、花粉は体全体の健康状態までも左右していることがわかります。

花粉症で仕事や勉強に支障が

花粉症の経験がある人のうち、花粉症による仕事や勉強への影響(支障)が「とてもある」「まあある」と回答した人は合計78.2%でした。

また、仕事や勉強に支障があると回答した人のうち、パフォーマンスが通常時の6割以下に落ち込むとの回答は43.4%でした。身体につらい影響があるなか、仕事や勉強に支障をきたしてしまう人が多いようです。

花粉症がパフォーマンスの低下を引き起こす要因には、どのようなものがあるのでしょうか。

複数回答で聞くと、「集中力が低下する」(69.1%)の回答が最多。花粉症状の中でも代表的な「鼻水や咳が気になる」(50.0%)、「鼻水をかむ時間を取られる」(46.9%)が続きました。

花粉症がもたらすさまざまな症状が、集中すべきタイミングでの障害となっているようです。

症状を抑えるには、早めの対策を

「花粉症持ち」の人が実際に行っている対策についても複数回答で聞くと、最も多かったのは「マスクの着用」(73.9%)でした。

続いて「鼻炎内服薬の服用」(51.5%)、「点眼薬の使用」(45.5%)、「点鼻薬の使用」(29.0%)など、医薬品の使用が上位にランクイン。医薬品でつらい症状を和らげている人も多いようです。

同社の花粉・アレルギー用薬開発担当者は「花粉が飛散し始め、症状が重くなる前の軽度な状態から早めにかつ継続して適切な医薬品を使って対策することが、症状を抑えるポイント」とコメントしています。

花粉症で仕事が手につかない……といった事態を防ぐには、早めの対策がカギとなりそうです。

調査概要

第一三共ヘルスケア「花粉症に関する全国調査」
実施期間:2023年12月6日(水)~11日(月)
調査委託先:楽天インサイト
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国20~60代男女4,700人(都道府県別・性年代均等割付)
※図表の構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しています。

<参照>
「花粉症」が及ぼす影響に関する47都道府県全国調査>全国の半数以上が“花粉症持ち”であることが判明!最も多い都道府県は「静岡県」

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