HOMEビジネス ハンコ出社はもう終わり? スマホで押印できるハンコ型電子印鑑登場

ハンコ出社はもう終わり? スマホで押印できるハンコ型電子印鑑登場

我妻歩実

2024/02/16(最終更新日:2024/02/16)


このエントリーをはてなブックマークに追加

コロナ過で話題になった「ハンコ出社」、ハンコを押すためだけに出社したくないと思った人は多いのではないでしょうか。

在宅でもハンコが押せるようにGMOサインや、シャチハタ株式会社の電子印鑑サービスなどが提供され、便利になりつつある昨今。ハンコを模して押印できる電子印鑑が登場しました。

ヒット株式会社は、パートナー企業であるByStamp社の「ByStamp KEYMO」を「ポケッタブルeシールKEYSEAL ByStamp Powered(以下、KEYSEAL)」として、4月から日本で販売します。

「KEYSEAL」とは?

「KEYSEAL」は、パソコンやスマホの画面に「ハンコ」を押印する感覚でeシールを貼付できる、持ち運びができるハンコ型のeシール押印デバイスです。

総務省によると、eシールとは電子文書の発信元の組織を示す目的で行われる暗号化の措置で、企業の角印の電子版に相当するとのこと。

eシールは個人名の電子署名とは異なり、使用する人の本人確認が必要ないことから、経理関係書類などの大量かつ迅速に処理が必要な場合、簡単で便利にデータの発行元を保証することができるそうです。

また角印とは、領収書や請求書、契約書など、企業名義で発行する文書に押される「会社印」や「社判」などと呼ばれる法人印のことです。

「ハンコ」と同様の使い方のため、オンライン通信を必要とせず、自由に設定したデザインのeシールをどこにでも押印できます。

PNG/JPGの画像ファイルを登録するなど、印影画像データのみならず、撮影したデータも、アイデア次第でさまざまな利用シーンで活用できます。

PINコードを入力して、本人確認

日本国内におけるeシールに係る指針では、「実在性が確認された組織が組織内で発行」する形で利用可能とのこと。KEYSEALでは、「実在性が確認された組織」が発行するメールアドレスに、アクティベーション・コードの情報が届き、その情報をもって、従業員がその組織に「実在」していることを確認する仕組みになっているそうです。

また押印の履歴情報は、本体のメモリに暗号化され保存すると同時に、ByStamp社が提供する安全なリモートサーバーに保存することで、押印履歴の確認が可能になるとのこと。KEYSEALの購入費はかかりますが、月額などのサブスクリプション型の固定維持費は必要ないそうです。

KEYSEALは、押印の「当事者」であることを証するPIN(暗証番号)コードがあります。eシールを押印する前に、持ち主自身が設定したPINコードを入力することで、押印者が「当事者」であると証明できます。

特許を取得している光学検知技術とBluetoothペアリングの組み合わせによる認証技術によって実現できたそうです。

<参照>

総務省:組織が発行するデータの信頼性を確保する制度(eシール) の検討の方向性について

ヒット株式会社、『ポケッタブルeシール KEYSEAL』の販売を開始

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード