株式会社マイナビは、20~59歳の正社員を対象に実施した「正社員のワークライフ・インテグレーション調査2024年版(2023年実績) 」の結果を発表しました。
この調査では、回答者である正規雇用者の5割が「静かな退職」を選んでいるといいます。
この調査タイトルにうたわれている「ワークライフ・インテグレーション」とは、仕事とプライベートを人生の構成要素として統合的にとらえ、それぞれを充実させて相乗効果を追及し、人生を豊かにしていくという考え方のこと。
「仕事(ワーク)」と「私生活(ライフ)」のバランスを考え、どちらかに偏らないように調整する「ワーク・ライフ・バランス」とは異なるとらえ方で、仕事と生活をマネジメントしようという考え方です。
静かな退職を選ぶ
20~50代の正社員に対し、働くホンネについて「できることなら働きたくない」と感じているかを聞くと「そう思う(30.2%)」、「ややそう思う(26.7%)」と、合計で56.9%の人ができることなら働きたくないと思っていることがわかりました。
やりがいやキャリアアップは求めずに、決められた仕事を淡々とこなすことを「静かな退職(Quiet Quitting)」と定義して、「静かな退職をしている」と感じるか質問したところ、「そう思う(15.7%)」、「ややそう思う32.5(%)」と、合計で48.2%がそう感じると回答しました。
仕事と私生活の関係
「仕事と私生活の充実の関係性」についての回答は、「私生活の充実が、仕事の充実につながっている(20.4%)」、「仕事の充実が、私生活の充実につながっている(12.4%)」、「相互に影響しあっている(37.2%)」でした。合計で70.0%が「私生活と仕事の充実」に関係性があると回答しています。
関係があると感じる人は「ライブなど何かプライベートで楽しみにしていることがあると、仕事のモチベーションも上がる」など、私生活と仕事のどちらも充実させるために、積極的に行動している印象。
一方、関係がないと感じる人は「仕事は仕事。プライベートはプライベート」など、仕事と私生活の線引きをしているコメントが目立ちました。
充実している人の職場の特徴は?
職場の柔軟性について、5つの項目「場所」「時間」「仕事の裁量権」「服装」「髪型」で聞くと、「仕事」と「私生活」双方充実している人は、できていない人と比べて、職場の柔軟性が全ての項目で20pt以上高い結果となっています。
最も差が多かったのは、「仕事の裁量権がある」は27.9pt差、続いて「服装の柔軟性がある」は26.1pt差、「時間の柔軟性がある」は24.8pt差となりました。
本調査によると、仕事の柔軟性が高いと私生活の時間を確保しやすく、両方の充実を追求できていると感じる人が多いのではないかとのことです。
<参照>
マイナビ、「正社員のワークライフ・インテグレーション調査2024年版(2023年実績)」を発表
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