特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(以下、トビラシステムズ)は、近年増加しているという詐欺SMS(ショートメッセージサービス)の検知状況をリアルタイムに観測し、可視化する特設サイト「詐欺SMSモニター」を公開しました。
詐欺SMSモニターは、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が推進する「サイバーセキュリティ月間」の関連行事として、期間限定で公開しています。サイバーセキュリティ月間は、2月1日(木)~3月18日(月)に行われており、サイバーセキュリティへの関心を高め、理解を深める機会にして欲しいといいます。
他人事ではない詐欺被害
トビラシステムズの調査によると、近年、詐欺SMSの増加が社会問題となっており、フィッシング詐欺のなかでも悪質だとされるSMSを利用した「スミッシング」と呼ばれる手口の件数が前年同期比で1.8倍に増加しているといいます。
スミッシングとは、携帯番号宛にメッセージを届けることが可能なSMSを悪用するフィッシング詐欺のことです。標的になった受信者がURLリンクをクリックするよう仕向け、個人情報を送信させたり、スマートフォンに悪質なプログラムをダウンロードさせたりします。
また、警察庁と金融庁が発表したフィッシングとみられる、インターネットバンキングに係る不正送金被害額は、2023年11月末において約80.1億円となり、過去最多を更新しているそうです。
「フィッシングによるものとみられるインターネットバンキングに係る不正送金被害の急増について(注意喚起)」
詐欺SMSへの対策
スマートフォンが普及し、詐欺SMSが最も身近なサイバー犯罪のひとつとなっているといいます。予防策としては、最新の事例や正しい対策を知り、変化し続ける手口にあわせて防犯知識をアップデートしていくことが重要とのこと。
トビラシステムズの「迷惑情報データベース」に蓄積された調査・分析データを活用し、詐欺SMSのリアルタイムの発生状況や、最新のメールの文面などをわかりやすく可視化した特設サイトが、詐欺SMSモニターです。
詐欺SMSモニターでは、4つのコンテンツを見ることができます。そのなかに、「リアルタイム詐欺SMS検知グラフ」があります。詐欺SMSの検知状況をリアルタイムにグラフ化していくことで、詐欺SMSの発生が集中している時間帯がビジュアルでわかるとのこと。
傾向としては、12時〜13時頃(昼の休憩時間)、19時〜20時頃(帰宅後の時間)など、スマートフォンをさわる機会が増える時間帯にグラフの大きな変動があるそうです。
「詐欺SMSモニター」特設サイト
<参照>
トビラシステムズ、サイバーセキュリティ月間にフィッシング詐欺のリアルタイム観測サイト「詐欺SMSモニター」公開
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