ChatGPTの登場で、人々の生活にぐっと入り込んできた生成AI。作業の効率化など、便利で使いやすい反面、虚偽の情報をもっともらしい形で出力してしまう「ハルシネーション」が課題となっており、導入を悩むケースが多いそうです。
株式会社miiboは、同社が提供するmiiboにて、「ハルシネーション」や言い間違えを検知し、改善するという新機能を備えたベータ版をリリースしました。
会話型AI構築プラットフォームmiiboとは
会話型AI構築プラットフォームmiiboは、さまざまなLLM(大規模言語モデル)をカスタムして、会話型AIを開発・運用できるというプラットフォームです。
AI開発に必要な技術的なハードルを取り除き、効率的にAIを開発できる環境を提供しています。
AIを初めて開発してみようとする初心者と、本格的にAIを組み込んだプロダクトを開発するデベロッパーの両社にアプローチできる会話型AI構築プラットフォームとのこと。
miiboで開発したAIの例として、「カスタマーサポート24時間自動応答AI」「社内ヘルプデスク応答用AI」「AIアシスタントやAIライターの開発」などがあります。
機能紹介
今回miiboに搭載された新機能は、開発したAIの発言を客観的な視点で評価・分析する「AI分析」機能です。
※イメージ
AI分析機能では、AIの発言について「信頼度」「解決予測」「アドバイス」の3つの項目が得られます。
miiboはあらかじめAIに専門知識を与えておき、その領域について会話ができるAIを構築。
AI分析機能では、AIの「発言」について「信頼度」「解決予測」「アドバイス」の3つの項目からAIが余計な事実をでっちあげていないか、不正確なことを言っていないかを分析して算出します。
また、ユーザーがAIとの会話によって課題を解決できたのかを予測。情報の正確さだけではなく、AIがユーザーに寄り添ったサービスを提供できたかを判断する材料となります。
上記の内容から、AIの応答をどのように改善するとより良いか、客観的な視点で分析するアドバイスを行うそうです。
同社は、ベータ版を公開することにより、多くのユーザーからの意見を反映・改善することで、今後の一般公開を目指しているとのこと。
<参照l>
「会話型AI構築プラットフォームmiibo」公式webサイト
生成AIの嘘や間違いを検知する「分析機能」を発表!AI開発のPDCAを強力にサポートする機能群を提供へ
【関連記事】
AIを使ったサイバー犯罪がはびこる!? 個人や企業にできる対策とは ChillStack代表・伊東道明さんインタビュー(1)
AIを活用した不正検知サービスやサイバーセキュリティーサービスを開発・提供している株式会社ChillStack。 同社の代表を務めるのは、国際セキュリティーコンテストでの優勝経験もある伊東...
AIの回答精度が100%になる日は来ない? 生成AI時代、我々はどう生きればよいのか ChillStack代表・伊東道明さんインタビュー(2)
AIを活用した不正検知サービスやサイバーセキュリティーサービスを開発・提供している株式会社ChillStack。 同社の代表を務めるのは、国際セキュリティーコンテストでの優勝経験もある伊東...
キーボード不要!? ChatGPT機能実装の次世代マウス Makuakeにて先行販売
貿易事業などを行うTENRAI TRADINGは、Shenzhen Leaderhub Technology CO., Ltd.の「Leaderhub GPT Mouse」をMakuakeにて先...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう