無印良品で知られる株式会社良品計画(以下、良品計画)は、2022年5月に千葉県千葉市の花見川団地での実証実験を経て、自動運転モビリティGACHAをリニューアルしたことを発表しました。
無印良品によるMaaSプロジェクト
自動運転モビリティGACHAは、少子化や高齢化がすすむ地域において、公共交通機関の減少などによる移動手段制約の課題の解決策のひとつとして考えられたもの。良品計画では、外出の機会やコミュニティ形成、地域の活性化に貢献することを目指しているそうです。
今回のリニューアルでは、2022年に千葉県で行った実証実験の結果をもとに、以前の車両サイズから車幅を約半分にした小型化の車両を採用したとのこと。小型化されたGACHAは、従来車では走行が難しかった道幅や商店街などの歩行領域でも走行することを想定しているそうです。
走行可能なエリアやルートの選択肢が増えることで、今まで以上に多様な需要にあわせた支援やサービスが期待できるといいます。
また、「札幌国際芸術祭2024」にて、2月4日~11日までさっぽろ雪まつり大通2丁目会場で作品の一部として展示と走行デモが実施される予定です。
GACHAとは?
自動運転バス「GACHA(ガチャ)」は、北欧のフィンランド生まれ。2019年のグッドデザイン賞・金賞を受賞しました。
フィンランドのSensible4社が開発し、そのプロデュース・ディレクションを良品計画が手がけています。デザイナーは同社のデザインアドバイザリーを担当する深澤直人さん(NAOTO FUKASAWA DESIGN)です。
GACHAは、デジタルマップとセンシング技術で、大雨や霧、雪などあらゆる気象条件でも機能するそうで、過疎化のすすむ地域や雪深い地域などでの活躍が期待されています。
WHAT IS GOOD DESIGN AWARD 受賞ギャラリー2019
【関連記事】
京都観光にあらたな交通手段 シェア乗りサービス『京都観光シャトル』運行・1/31まで
京都はその伝統的な文化や景観・街並みに「日本らしさ」を感じられる国内有数の観光地。国内外のツーリストから人気を集める一方で、バスや電車などの公共交通機関の混雑が問題視されています。 このオ...
自動運転タクシーや空飛ぶクルマ、自動配送ロボ…… ジャパンモビリティショー、U-NOTE注目の次世代技術6選!
10月28日(土)から11月5日(日)まで、自動車に関する最新技術などを紹介するイベント「ジャパンモビリティショー(JAPAN MOBILITY SHOW)2023」(旧東京モーターショー)の一...
海外と比べて「日本は不便」? 国内でのライドシェアの認知は70%超、安全性への考えは……?
菅義偉前首相や、河野太郎デジタル相らの言及により、ライドシェア解禁に関する議論が、にわかに活発化しています。 「ライドシェア」(相乗り)は、世界各国で広がりをみせ、その市場規模は、2020...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう