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バウンスメールとは?種類、6つの原因と5つの対策方法をわかりやすく解説

U-NOTE編集部

2024/03/04(最終更新日:2024/03/04)


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バウンスメールとはメールアドレスの間違いや不具合などにより、メールが正しく届かず送信者に戻ってきてしまうことです。

本記事ではバウンスメールとは何か、なぜ起こるのかを解説。バウンスメールを放置するリスクや対策も紹介するので、早めに対応しましょう。

本記事の内容をざっくり説明
  • バウンスメールの種類と原因
  • バウンスメールを放置するとどうなるのか
  • バウンスメールへの対策

 

バウンスメールとは?主な2種類

バウンスメールとは、宛先メールアドレスの間違いやメールサイズが大きすぎるなどの原因により、メールが届かず戻ってくることです。エラーメール未達メールなどとも呼ばれます。

バウンスメールには一時的なエラーにより起こる「ソフトバウンス」と、恒久的なエラーにより起こる「ハードバウンス」があります。

ソフトバウンス

ソフトバウンスとは、一時的なエラーによりメールを正しく送れないことです。具体的には次のような原因により起こります。

  • メールサイズが大きい

  • 相手のメールボックスに空きがない

  • 受信サーバーの不具合

これらの問題は時間を置くことで解決することもあり、メールサービスでは一定期間メールの再送を行います。

ただし、ソフトバウンスを何度も繰り返すとIPの評価が下がり、迷惑メールに振り分けられるなどのハードバウンスにつながりかねません。ソフトバウンスだからといって対応をおろそかにしないことが大切です。

ハードバウンス

ハードバウンスとは、恒久的なエラーによりメールを正しく送れないことです。具体的には次のような原因により起こります。

  • メールアドレスの誤り

  • スパム判定

  • DNSエラー

これらが原因のハードバウンスは、放置していても解決しません。これらの状態でメールを再送しても必ずバウンスメールになり、バウンスメールを繰り返し送ることでエラーはさらに起こりやすくなります。迅速に対応し、解決しましょう。

 

バウンスメールが起こる主な6つの原因

バウンスメールが起こるのは、メール容量が大きかったり、アドレスが誤っていたりなどが考えられます。戻ってきたバウンスメールにはその原因が書かれているので、これを確認し、早めに対応しましょう。

バウンスメールが起こる主な6つの原因について紹介します。

1.メールサイズが大きい

メールやメールに添付できるファイルのサイズ(容量)は、メールサーバーごとに異なります。メールサイズが大きいと、メールサーバーの制限にかかり、メールを正しく送信できません。特にファイル添付によるバウンスメールが起こりやすいです。

2.メールアドレスの誤り

メールアドレスに1文字でも誤りがあると、メールを正しく送信できません。メールアドレスの登録時の入力ミス、退社やアドレス変更などにより登録済みのアドレスが存在しなくなっているなどの原因が考えられます。

3.相手のメールボックスに空きがない

相手のメールボックスに空きがないと、メールは届かず戻ってきてしまいます。この場合、相手にメールボックスの容量の確認、不要なメールを削除し容量に空きを作ってもらうなどの対応が必要です。

4.スパム判定

スパムメール・迷惑メールと判定されると、通常の受信ボックスではなく迷惑メールフォルダに振り分けられてしまいます。相手に読まれない可能性が高く、一定期間の後に自動削除されてしまいます。

スパム判定を受けたまま改善しない状態が続くと、IPやドメインの評価が下がったりブラックリスト登録されたりして、バウンスメールが起こりやすくなります。早めに対応しましょう。

5.受信サーバーの不具合

相手側の受信サーバーの不具合により、一時的にメールが届かなくなることがあります。これは時間を置くことで解決するので、送信側から対応する必要は基本的にありません。

受信サーバーの不具合が起こっている場合、時間を置かずに手動でメールを再送信するのはやめておきましょう。

6.DNSエラー

送信側のサーバーが受信側のメールサーバーを見つけられないことを、DNSエラーといいます。メールアドレスのドメイン間違い、DNSの設定などが原因で起こります。

 

バウンスメールを放置するリスク・デメリット

バウンスメールを放置するとどうなるのか、具体的なリスクを紹介します。

1.情報伝達がスムーズにできない

メールが届かないということは、メールに書かれた内容・情報を相手に届けられないということです。

特にビジネスメールではスムーズで正確な情報伝達が大切です。バウンスメールを放置することで仕事に遅れが出たり、認識違いが起こったり、さまざまなトラブルが考えられます。

2.受信拒否になる

バウンスメールが起こったときに対処をせず、何度も送り続けると、メールサービスや受信側のサーバーにより受信拒否されることがあります。こうなると、受信拒否を解除してもらうまで、その相手には正しくメールを送信できなくなります。

3.IP・ドメインのレピュテーション低下

バウンスメールを放置し送り続けることで、IPやドメインのレピュテーションが低下します。レピュテーションとはIPアドレスやドメインの評価のことで、これが下がるとスパムメール・迷惑メールと判定されやすくなります。

4.ブラックリストへの登録

バウンスメールの放置が長引くと、IPアドレスやドメインがブラックリストに登録されることがあります。こうなると、受信拒否されたメールアドレス以外にも正しくメールを送れなくなってしまいます。

バウンスメールへの5つの対策

バウンスメールを放置することで、バウンスメールがさらに起こりやすくなるという悪循環に陥ります。バウンスメールとして戻ってきたメールには、エラーの原因が記載されています。原因を確認し、早めに対策を取りましょう。

バウンスメールへの5つの対策
  • 1.メールサイズを抑える
  • 2.メールアドレスの収集・確認方法の見直し
  • 3.配信リストのメンテナンス
  • 4.迷惑メール判定への対策
  • 5.SPF・DKIMの設定

1.メールサイズを抑える

メール本文を短くする、添付ファイルの圧縮や分割送信などにより、メールサイズを抑えましょう。

これらの方法でも送れないファイルがあるときは、Googleドライブやギガファイル便をはじめとするファイル共有サービスにファイルをアップロードし、共有用のURLをメールで送信する方法もあります。

関連記事:メールで送れる添付ファイルの容量は?容量を小さくする5つの方法を解説

2.メールアドレスの収集・確認方法の見直し

メールアドレスをフォームから収集している場合、収集方法を見直しましょう。フォームに入力されたメールアドレスがそもそも間違っていると、間違ったメールアドレスを取得し、届くはずのないメールを送り続けることになります。

具体的には次のような方法で入力ミスを防げます。

  • コピペ不可で2回入力にする

  • 入力アドレスに確認メールを送る

  • アドレス入力で仮登録をした後、入力アドレスに承認用URLを添付したメールを送信する

明らかな入力ミスは修正する

入力されたメールアドレス、バウンスメールの宛先となっているメールアドレスに明らかな入力ミスがあるときは、送信側で修正してしまいましょう。たとえば本来「@gmail.com」であるはずの部分が「@gnail.com」になっているような場合です。

3.配信リストのメンテナンス

メールの配信リストは定期的にメンテナンスしましょう。入力ミスやそもそも存在しないメールアドレスをリストに入れたままだと、届くはずのないメールを何度も送ることになります。バウンスメールを繰り返し送ることになり、レピュテーション低下やブラックリスト登録などのハードバウンスの原因になります。

4.迷惑メール判定への対策

迷惑メール判定を受けないように対策をしましょう。レピュテーションを下げないよう配信リストを定期的にメンテナンスしたり、ソフトバウンスが起こらないようにメールサイズを調整したり、少しの工夫で迷惑メールと判定されにくくなります。

受信拒否やブラックリスト登録をされた場合は解除・削除依頼をしましょう。

5.SPF・DKIMの設定

SPF・DKIMは送信元のIPアドレスやメールの内容の正当性を検証する仕組みです。これらの設定により、送信メールが「なりすましメール」と認識されるリスクを下げられます。

 

顧客とのコミュニケーションが大切な現代において、バウンスメール対策は重要

本記事のまとめ
  • バウンスメールとは、相手に届かず戻ってきてしまうメールのこと
  • バウンスメールを放置すると、バウンスメールがより起こりやすくなる
  • バウンスメールに書かれたエラーを確認し、早めに対策しよう

バウンスメールとは、相手にメールが正しく届かず、送信者に戻ってきてしまうことです。バウンスメールにはエラーが起こった原因が書かれているので、必ず確認し、早めに対処しましょう。バウンスメールへの対処をせずに何度も送り続けると、IPアドレスやドメインの評価が下がり、さらにメールが届きづらくなります。

本記事を参考に、バンスメールへの対策を検討してみてはいかがでしょうか。

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