国際協力NGOジョイセフは、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利:SRHR)の意識向上プロジェクト「I LADY.」の一環として、自分のからだやセックス、性感染症、妊娠、ジェンダーなどを取り上げ、性と恋愛のライフスキルを身につけるためのノート「SRHR NOTE」の発売しました。
課題が残る性的同意
セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(以下、SRHR)とは、個々が自分の性と生殖に関する健康と権利を守り、享受するための権利のことです。これには、セクシュアル・ヘルス(性に関する健康)、リプロダクティブ・ヘルス(生殖に関する健康)、セクシュアル・ライツ(セクシュアリティを自分で決める権利)が含まれます。
近年、日本ではようやくSRHRの意識が向けられるようになりましたが、性被害のニュースは依然として見聞きするのが現状です。
15〜29歳を対象としたI LADY.の調査によると、9割が性的同意について「絶対に大事だと思う」と回答した一方で、男性の約2人に1人、女性の約3人に1人が「性的同意を得ているつもりだが、本当に得られているか自信がない」と回答しました。
このような現状を受け、国際協力NGOジョイセフは1人1人がSRHRと向き合う機会を提供するために、性と恋愛のライフスキルを身につけるSRHR学習キットとして「SRHR NOTE」を制作しました。
SRHR NOTEとは?
SRHR NOTEは、自分のからだ、パートナーとの関係性、セックス、性感染症、HPV/子宮頸がん、妊娠、ジェンダー、セクシュアリティ、日本でのSRHRに関する現状など、特に10〜20代の若者に必要な8テーマを紹介しています。
全64ページに及ぶノートには、日々の体調や気分を記録するダイアリー、パートナーとセックスへの考えを確認できるノート、妊娠かもと思ったときのアクションなど、実践できる内容が盛り込まれています。
SRHR NOTEを監修したのは、産婦人科医の稲葉可奈子先生と泌尿器科医の小堀善友先生です。専門的な視点から、若者にもわかりやすいようにイラストを加えて解説しています。
SRHR NOTEの販売価格は、税込330円。ジョイセフチャリティーショップにて2月7日(水)から販売される予定です。
イベント概要
SRHR NOTEの発売を記念し、今回監修を務めた稲葉可奈子先生と小堀善友先生によるイベントを開催します。最新のSRHR情報や制作ストーリーが聞けるとのこと。
日時:2024年2月7日(水)19:00〜20:50予定(18:40開場、20:00〜ネットワーキング)
場所: 372_Spacemarket-Lounge
対象:性教育従事者(団体・個人、自治体関係者、教育関係者、医療職など)、SRHR関連に取り組む企業の関係、メディア関係者
参加費:無料
※来場者にはSRHR NOTEがプレゼントされます。
申し込み:https://forms.gle/XjY1ymPxQHi6u9pC9
定員:40人程度(先着順/定員になり次第、締め切り)
<参照>
性と恋愛のライフスキルを身につけるSRHR学習キットに新たなアイテムが登場! 性とからだのMYノート「SRHR NOTE」を発表
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