パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2023年12月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表しました。
一部企業の求人数が増加したことに加えて、転職希望者が年末に向けてその活動を控える動きが影響したことが求人倍率の増加につながったようです。
求人数は5カ月連続で増加
12月の求人数は前月比102.5%、前年同月比125.5%となりました。
この結果は、5カ月連続で過去最高値を更新しているといい、人材不足を課題に抱える業種・企業が積極的に採用を行っていることが理由のようです。
調査をおこなったdodaは、組織力強化や新たな分野に挑戦したい企業では、自社ニーズに合う人材を見極められるよう慎重に採用を行っているケースも増え、二極化しているという見解を示しています。
一方、転職希望者数は前月比87.7%、前年同月比99.0%でした。
「小売・流通」人員強化のため増加
2023年12月のdoda転職求人倍率は、前月11月から0.46ポイント上昇の3.22倍でした。
今回の調査では、とくに「小売・流通(137.1%)」「レジャー・外食(146.3%)」業種の求人数が増加しています。
「小売・流通」では、4月商戦期に向けた人員増強が求人増の要因となっていると考えられています。
また、携帯電話販売代行業者による販売スタッフ求人が増加しているようです。
「レジャー・外食」では、旅行需要の回復により、宿泊施設などの企業で本社スタッフや現場スタッフのポジションが増加しているようです。
1月以降の見通し
同社は1月以降の見通しについて、先月に引き続き来期を見据えた人材確保の観点から、企業の採用意欲は引き続き高いと予想され、求人数の増加を予想しています。
一方、転職希望者数は、例年4月入社を目指し1月から転職活動を始める人が増える傾向にあり、今年も同様の推移と考えられます。
転職希望者数の増加率が求人数の伸びを上回ると思われるため、転職求人倍率は下降する見通しです。
なお、12月の業種別・職種別の詳細データや過去のデータは、こちら。
<参照>
doda転職求人倍率2023年12月は3.22倍(前月差+0.46ポイント)
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