新型コロナウイルス感染症が消費者の行動や意識に与える影響を把握しようと、株式会社クロス・マーケティングが2020年3月から定期的に実施する「新型コロナウイルス生活影響度調査」。
全国47都道府県に在住する20~69歳の男女2,500人を対象に行う本調査の2023年12月版が公開。調査は12月22日(金)から同24日(日)に実施されました。
行動制限を求められない年末を迎えた人びとの支出項目やマスク着用の意識をみていきましょう。
国内旅行や推し活が復調?
直近1カ月以内に支出した項目を尋ねた調査では、「グルメ・お酒」「美容」「読書・漫画」が首位に並びました。引き続き行動制限を求められていた2023年3月の結果と比較すると、「国内旅行」とイベント参加やグッズ購入などの「推し活」が、やや上昇しています。
また、「旅行・レジャー・イベント費」「人との付き合い」に関わる支出は、2022年9月より2倍以上を示したといい、外出や人との交流への支出が回復傾向にあることは明らかです。
マスクはどんなときに着用する?
新型コロナウイルス感染症をめぐる制限などが緩和したといっても、冬季にはさまざまな感染症が流行することを受けて、娯楽施設・勤務先・学校内では「マスクを着用したほうがいい」と考えている人が増加したことが、複数回答可能な設問で、明らかになりました。
一方で、新型コロナウイルス感染症に対する不安やストレスについてたずねたところ、不安度・ストレス度ともに前回(2023年10月)の結果から大きな変化は見受けられずに、2023年12月の結果は「直近1週間の不安度(30%)」「将来に対する不安度(40%)」「直近1週間のストレス度(48%)」と並びました。
コロナ渦にあった2021年12月に実施した第26回調査と比較してみましょう。
「直近1週間の不安度(46%)」「将来に対する不安度(32%)」「直近1週間のストレス度(40%)」となっていて、コロナ渦を脱したとされる現在でも、そこまで大きな変化は生じていないようです。
調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2023年12月22日(金)~12月24日(日)
有効回答数:本調査2,500サンプル
調査主体:株式会社クロス・マーケティング
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります。
<参照>
外出行動や人との付き合いの支出は堅調な回復 投資利用意向は4割、NISAへ期待
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