HOMEライフスタイル 「#障害者を消さない」避難所で困難を抱える人へ災害情報を届ける活動

「#障害者を消さない」避難所で困難を抱える人へ災害情報を届ける活動

服部真由子

2024/01/11(最終更新日:2024/01/11)


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2024年1月1日(月)に、石川県能登地方で発生した「令和6年能登半島地震」を受けて、株式会社ヘラルボニーは1月3日(水)、障がいのある人のためになる災害情報を届ける活動「#障害者を消さない」をスタートしました。

同社は、知的障がいのある作家が手がけるアート作品を、洋服やバッグといった製品として販売するなどの事業を行う企業です。ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社や通販大手ベルメゾン(株式会社千趣会)とのコラボレーションでも知られています。

経済産業省|METI Journal 「福祉×アート×ビジネス」で世界を変える。ヘラルボニーって何 !?

障がいのある人のニーズや困りごとに目を向ける

1月9日(火)には、精神科医などが心のケアにあたるDPAT(災害派遣精神医療チームのこと)が佐賀県から被災地へ派遣されるなど、障がいの有無にかかわらず多くの人が不安定な心境になっていることは間違いありません。

障がいのある人のなかには、突然の環境の変化に対してパニックを起こして大声を出したり、落ち着きを失ったりする場合もあり、災害から身を寄せた避難所での共同生活に困難を抱える場合があります。

東日本大震災の際は、障がいのある人が避難所から追放され、半壊した自宅への帰還や、親戚などの家に身を寄せざるを得なかったといいます。

そういった背景にもとづいて、障がいのある人が被災地・避難所で本当に必要とする情報にハッシュタグ「#障害者を消さない」をつけて、SNS上で提供するように呼び掛けています。

災害情報のまとめサイトを公開

SNSでの取り組み以外にも、特設Webサイト「障害のある人のための災害ガイドライン」を公開。避難所などにおいて困難を抱える人たちに向けたガイドライン・災害時に役立つ情報をまとめています。

このサイトは、当事者またはその家族だけに向けられたものではないようです。ともに避難する人たちが、知的障がい、自閉症などの人・外国人・ことばがわからない/話せない/発音がはっきりしない人と絵記号を指差してコミュニケーションをとるための災害用コミュニケーションボード(愛知県大府市が公開)の紹介なども掲載されています。

愛知県大府市|大府市災害用コミュニケーションボード

特設WebサイトURL:https://emergency.heralbony.jp

<参照>

ヘラルボニー、障害のある人のための災害情報を届ける活動「#障害者を消さない」を始動

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