千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119は、急激な温度の変化により血圧が上下に大きく変動することで脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす「ヒートショック」をめぐる注意喚起イラストを公開しました。
ヒートショックとは
人間は温度変化に対応する際、交感神経の働きによって、暖かいところでは血管はゆるみ血圧は下がり、寒いところでは血管が収縮して、血圧が上がります。
気温・室温の寒暖差が大きい場合にこの働きが心臓や血管に大きな負担を与えることで「ヒートショック」が起こります。
ヒートショックを起こした場合には、血管への負担が大きいため、意識喪失や心筋梗塞や脳卒中を引き起こす可能性が高くなります。
特に入浴時などは、冷えている室内から暖かい湯舟に浸かることで、血圧の差が激しくなるため、ヒートショックが起こりやすく、高齢者や、高血圧、糖尿病、動脈硬化など基礎疾患がある人、飲酒後に入浴する人に特に注意が必要です。
冬季にめまいや立ち眩みなどの症状が起こった場合は、すぐ誰かに声をかける、休むなど適切な対応を行いましょう。また、飲酒後の入浴や熱い温度のお湯を避けることや、入浴前に同居人に一声かけるなどの心掛けが重要です。
寒暖差に注意
注意するべきは「入浴」だけではありません。起床時に布団から出るときや、ちょっとした外出時にも、「ヒートショック」の危険が潜んでいます。予防には、寒暖差を小さくすることがとにかく大切です。
暖房設備のない住宅のトイレや、廊下、脱衣所など足元用や持ち運び可能な暖房器具などを設置することも推奨されています。
<参照>
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