「着る芸術」と呼ばれるほどの日本の着物。ひとつひとつ手作業で、織り・染色・刺繍・装飾された1点ものの芸術品です。
ただ、着物を着る機会は、七五三や成人式、結婚式などの特別な日と世の中では認識されており、普段着として使うことは減ってきているようです。
年末年始の断捨離時、実家のタンスに着物が眠っていたという話は少なくありません。
bonobo LLCは、役目を終えたヴィンテージ着物をアップサイクルして新たな価値を創造する事業「ikasu」を展開しています。
「ikasu」とは……?
「ikasu」には、日本語で「生き返る」「第二の人生を与える」という意味があります。
同事業では、アンティークやヴィンテージの着物、帯をアップサイクルすることで、歴史や技術、文様、物語を受け継ぎ、アート作品として生まれ変わらせています。
原材料に戻して再利用するリサイクルとは異なり、アップサイクルは、元の製品の素材をそのまま生かして別の製品としてよみがえらせることで、より環境に配慮された手法です。
元の製品の価値や質が上がるため、アップという言葉が使われているそうです。
生まれ変わった作品は、webサイトにて販売中。色や文様、生地の特徴、部屋に飾る際のアドバイスなどが各作品ごとに解説されています。
作品は、販売品だけでなくオーダーメイドも可能とのこと。
着物アップサイクルサービス
「ikasu」では、持っている着物のアップサイクルサービスも行っています。
経験と専門知識を持った「ikasu」アーティストの岡本レーナ氏が、生地の特性を生かし、思い出の詰まった着物をインテリアアイテムへと生まれ変わらせるそうです。
価格などの詳細は、Instagramで確認できます。
同事業では、衣服の廃棄問題の解決にも寄与しており、着物や帯は裏地まで丁寧に加工し、「ゴミゼロ」「廃棄着物ゼロ」を目指して取り組んでいるそうです。
<参照>
着物に第二の人生を。着物をアートに甦らせる”ikasu”が、桐ダンスを用いた最新作品を発表。年末年始の断捨離で出てきた着物を、着物アップサイクルサービスでインテリア作品へ。
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